尿・唾液のがんリスク検査

「尿だけで複数のがんリスクを調べられるのか」「健康診断で受ける尿検査と何が違うのか」と気になっている方もいるでしょう。マイシグナルなど、自宅で尿を採取して調べる検査も登場しています。

ただし、尿や唾液を利用するがんリスク検査は、がんの有無を確定する診断検査ではありません。低リスクでもがんを否定できず、高リスクでもがんがあると確定したわけではないため、結果の受け止め方が重要です。

この記事では、一般的な尿検査との違い、マイシグナルの検査内容、唾液がんリスク検査の仕組みを整理します。さらに、費用や調べられるがんの種類、検査結果を受け取った後の対応も確認します。

それぞれの役割と限界を理解すると、自分が知りたい情報に合う検査を見分けながら、国が推奨するがん検診や医療機関での検査と適切に使い分けられます。

尿で行うがん検査は一般的な尿検査と目的が異なる

尿で行うがん検査は一般的な尿検査と目的が異なる

「尿で行うがん検査」と呼ばれるものには、健康診断で行う一般的な尿検査、尿中の細胞を調べる尿細胞診、尿中の成分からがんリスクを評価する検査などがあります。同じ尿を使っていても、調べるものと検査の目的は異なります。

健康診断の尿検査は尿蛋白・尿糖・尿潜血などを調べる

健康診断で一般的に行われる尿検査では、尿蛋白、尿糖、尿潜血などを確認します。腎臓や尿路の異常、糖代謝の異常などを把握するために用いられますが、複数のがんについてリスクを判定する検査ではありません。

例えば、尿潜血が陽性の場合は、尿路結石や膀胱炎、腎臓の病気などさまざまな原因が考えられます。膀胱がんなどで尿に血液が混じる場合もありますが、尿潜血が陽性という結果だけでがんとは判断できません。

反対に、一般的な尿検査で異常がなかったとしても、全身のがんがないことを確認したことにはなりません。健康診断の尿検査と、マイシグナルなどのがんリスク検査は役割を分けて考える必要があります。

尿細胞診は尿に含まれる細胞の異常を調べる

尿細胞診は、尿の中に排出された細胞を顕微鏡で確認し、がんを疑う異常な細胞がないか調べる検査です。主に膀胱や尿管、腎盂などの尿路にできるがんを調べる際に用いられます。

マイシグナルのように複数のがんについて統計的なリスクを評価する検査とは異なり、尿中に実際に含まれている細胞の形態を確認する点が特徴です。ただし、尿細胞診だけですべての尿路がんを見つけられるわけではありません。

血尿などの症状がある場合や、ほかの検査で異常を指摘された場合は、尿細胞診だけでなく超音波検査や膀胱鏡検査などが行われることがあります。必要な検査は症状や疑われる病気によって異なります。

尿を使うがんリスク検査は特定の生体物質からリスクを評価する

マイシグナルなどの尿を使うがんリスク検査では、尿蛋白や尿潜血ではなく、マイクロRNAなどのがんとの関連が研究されている生体物質を解析します。得られたデータから、対象となるがんのリスクを統計的に評価します。

採尿だけで複数のがんについて調べられる点は特徴ですが、がん細胞そのものを確認しているわけではありません。そのため、高リスクと判定されてもがんが確定したことにはならず、低リスクでもがんがないと証明されたことにはなりません。

尿を使うがんリスク検査は、一般的な尿検査や医療機関で行う画像検査、内視鏡検査などと役割が異なります。どの検査も「尿を使う」という共通点だけで同じものとして扱わず、何を調べる検査なのかを確認しましょう。

マイシグナル・スキャンは尿中マイクロRNAからがんリスクを評価する

マイシグナル・スキャンは尿中マイクロRNAからがんリスクを評価する

尿を使ったがんリスク検査の一つが「マイシグナル・スキャン」です。自宅などで採取した尿を検査機関へ送り、尿中に含まれるマイクロRNAを解析して、複数のがんについて現在のリスクを評価します。

尿中のマイクロRNAをAIで解析する

マイシグナル・スキャンでは、尿中のマイクロRNA(遺伝子の働きを調節する小さなRNA)を調べます。がんのある人と健康な人では尿中に含まれるマイクロRNAのパターンに違いがあることを利用し、AIによって統計的に解析する仕組みです。

一般的な尿検査が尿蛋白や尿糖、尿潜血などを測定するのに対し、マイシグナル・スキャンではマイクロRNAの発現パターンを分析します。そのため、同じ「尿を採る検査」でも、健康診断の尿検査とは目的も解析方法も異なります。

ただし、マイクロRNAの特徴から分かるのはがんに関連するリスクの程度です。画像検査や内視鏡検査、病理検査のように、がんそのものを確認して診断する検査ではありません。

「尿を調べればがんがあるか分かる」と考えるのではなく、複数のがんについて追加の確認が必要か考えるためのスクリーニング検査(病気の可能性がある人を拾い上げるための検査)として理解しましょう。

10種を対象とし性別によって実際の検査対象が異なる

マイシグナル・スキャンが掲げる検査対象は、すい臓がん、肺がん、胃がん、大腸がん、食道がん、腎臓がん、膀胱がん、卵巣がん、乳がん、前立腺がんの10種です。

ただし、すべての人が10種を調べるわけではありません。女性は前立腺がんを除く9種、男性は乳がんと卵巣がんを除く8種が検査対象です。結果も、対象となるがんごとにリスクが示されます。

がんの種類 女性 男性
すい臓がん 対象 対象
肺がん 対象 対象
胃がん 対象 対象
大腸がん 対象 対象
食道がん 対象 対象
腎臓がん 対象 対象
膀胱がん 対象 対象
卵巣がん 対象 対象外
乳がん 対象 対象外
前立腺がん 対象外 対象

複数のがんをまとめて確認できる一方、対象外のがんもあります。全身のすべてのがんを調べられる検査ではないため、自分が確認したいがんが検査対象に含まれているかを事前に確認する必要があります。

採尿から結果確認まで自宅で進められる

マイシグナル・スキャンは、検査キットを購入し、尿を採取して提出した後、結果報告書を確認する流れです。公式サイトでは、検体を検査所が受領してから1カ月以内を目安に結果を通知すると案内しています。

採尿では、排尿開始直後と終了直前を避けた「中間尿」が推奨されています。飲食に特別な制限はありませんが、尿が極端に薄くなる可能性があるため、採尿前の過度な水分摂取は控えるよう案内されています。

公式サイトでは起床後すぐの早朝尿が案内されています。採取条件は変更される可能性もあるため、実際に検査するときは手元の検査キットに同封された最新の説明書を優先してください。

2026年9月8日時点で、公式サイトに掲載されているマイシグナル・スキャンの「1回のみ」の通常価格は79,200円(税込)です。キャンペーンや定期購入では価格が変わるため、申し込み時に最新料金を確認しましょう。

がんの確定診断ではなく全額自己負担のLDT検査にあたる

マイシグナル公式サイトでは、日本で薬事承認・認証を取得した医療機器または体外診断用医薬品ではなく、LDT検査(検査室で開発・実施される検査)であると説明されています。検査費用は全額自己負担です。

検査結果だけで、がんの有無を確定することもできません。高リスクと表示されてもがんがあるとは限らず、低リスクと表示されても現在がんがないことや、将来がんにならないことが保証されるわけではありません。

がんの有無を確認するには、必要に応じて医師の診察や画像検査、内視鏡検査などを受けます。検査結果を医療機関で行う診断検査の代わりに使わないことが重要です。

国が推奨するがん検診の対象者であれば、マイシグナルの結果にかかわらず、推奨されている検診を継続してください。がん検診の対象年齢や検査方法については、既存記事でまとめています。

マイシグナルは製品によって調べているものが異なる

マイシグナルは製品によって調べているものが異なる

「マイシグナル」には複数の検査があり、すべてが同じ方法で現在のがんリスクを調べるわけではありません。検体・測定する物質・結果が示す意味を確認したうえで、自分が知りたい内容に合うものを区別する必要があります。

マイシグナル・スキャンは現在のがん種別リスクを評価する

マイシグナル・スキャンは、尿中のマイクロRNA(遺伝子の働きを調節する小さなRNA)を解析し、対象となるがんごとに現在のリスクを評価する検査です。複数のがんを1回の採尿で確認できます。

検査では、尿中に含まれるマイクロRNAのパターンをAIで解析します。がんのある人と健康な人にみられる特徴の違いを利用して、がん種ごとに統計的なリスクを示す仕組みです。

ただし、リスクの評価と診断は異なります。高リスクの場合でも、がんが存在すると確定したわけではありません。必要に応じて医療機関で追加検査を受ける必要があります。

ライトとチェックはスキャンとは評価する内容が異なる

マイシグナル・ライトも尿を使用しますが、マイシグナル・スキャンとは測定対象が異なります。ライトではポリアミンの一種であるジアセチルスペルミンを測定し、全身のがんについて総合的なリスクを評価します。

一方、マイシグナル・チェックでは、尿中の8-OHdGというDNA損傷に関連する物質を測定します。生活習慣などによってDNAがどの程度ストレスを受けているかを調べるもので、がん種ごとの現在のリスクを判定する検査ではありません。

同じ尿を採取する検査でも、「特定のがん種別リスク」「全身の総合的ながんリスク」「DNAへのストレス」と結果の意味が異なります。商品名だけで選ばず、何を知りたいのかに合わせて検査内容を確認してください。

マイシグナル・ナビは唾液から遺伝的なリスク傾向を調べる

マイシグナル・ナビは尿ではなく唾液を使い、遺伝情報からがんに関する生涯のリスク傾向を評価します。現在の体内でがんが発生している可能性を評価するマイシグナル・スキャンとは、検査の目的が異なります。

遺伝情報は原則として生涯変わらないため、ナビで示されるのは生まれ持った体質に関係するリスク傾向です。現在の生活習慣や、その時点でがんがあるかどうかを直接確認するものではありません。

「今のがんリスクを確認したい」のか、「将来的に注意したいがんの遺伝的傾向を知りたい」のかで利用する検査は変わります。それぞれの検査目的を確認して選びましょう。

唾液がんリスク検査は唾液中の代謝物から複数がんのリスクを評価する

唾液がんリスク検査は唾液中の代謝物から複数がんのリスクを評価する

尿以外の検体を使う方法として、唾液がんリスク検査があります。代表例のサリバチェッカーでは、採取した唾液に含まれる複数の代謝物を分析し、AIを利用して複数のがんのリスクを評価します。

サリバチェッカーは唾液中の代謝物をAIで解析する

サリバチェッカーでは、唾液に含まれる代謝物(体内で栄養素などが分解・合成される過程で生じる物質)を測定します。得られたデータを臨床研究で蓄積したがんの人と、がんではない人のデータに照らし合わせ、AIでリスクを評価します。

マイシグナル・スキャンが尿中のマイクロRNAを解析するのに対し、サリバチェッカーが解析する中心は唾液中の代謝物です。採取する検体だけでなく、検査で測定する生体物質そのものが異なります。

サリバチェッカーも確定診断を行う検査ではありません。結果は、採取した時点で対象となるがんについて、がんの人に近い代謝物の傾向がみられるかを統計的に評価したものです。

高リスクだからがんがある、低リスクだからがんがないという意味ではありません。検査結果を画像検査や内視鏡検査などの代わりとして使用しない点は、尿を使うがんリスク検査と共通しています。

女性は6種・男性は5種のがんリスクを調べる

サリバチェッカーの対象は、肺がん、すい臓がん、胃がん、大腸がん、口腔がん、乳がんの6種です。乳がんは女性のみが対象となるため、女性は6種、男性は5種のがんリスクを調べます。

がんの種類 女性 男性
肺がん 対象 対象
すい臓がん 対象 対象
胃がん 対象 対象
大腸がん 対象 対象
口腔がん 対象 対象
乳がん 対象 対象外

マイシグナル・スキャンに含まれる食道がん、腎臓がん、膀胱がん、卵巣がん、前立腺がんは、サリバチェッカーの対象には含まれません。一方、口腔がんはサリバチェッカーの対象に含まれています。

「尿と唾液のどちらが優れているか」だけで比べるのではなく、自分が確認したいがんが検査対象に含まれているかを先に確認する必要があります。

唾液検査は採取前の飲食や喫煙などに注意する

サリバチェッカーは自宅で唾液を採取して返送できます。ただし、尿を使うマイシグナル・スキャンと比べて、採取前に守る条件が多く設定されています。

  • 採取の約12時間前から水以外の飲食を控える
  • 朝食前の午前中に採取する
  • 歯磨きは採取1時間前までに済ませる
  • 採取1時間前から激しい運動や喫煙、うがい薬の使用を避ける
  • 採取15分前に100mL程度の水を飲むか、口をゆすぐ
  • 発熱や炎症など体調不良がある場合は回復後に採取する

服薬についても採取条件が設けられていますが、検査のために薬を自己判断で中止してはいけません。服薬中の方は、事前に主治医などへ相談し、指示を受けたうえで採取してください。

妊娠中・授乳中の方や、手術から6カ月以内の方などでは、リスク評価に影響する可能性があると案内されています。該当する場合は、申し込み前に公式の最新条件を確認しましょう。

2026年9月8日時点の公式サイトでは、個人向けの単品価格は26,400円(税込)からと案内されています。医療機関や団体を経由して受ける場合は価格が異なることがあります。

尿と唾液のがんリスク検査は対象がん・採取条件・費用で比較する

尿と唾液のがんリスク検査は対象がん・採取条件・費用で比較する

マイシグナル・スキャンと唾液を利用するサリバチェッカーは、どちらも少量の検体から複数のがんリスクを評価する検査です。ただし、対象となるがん・測定する物質・採取条件・費用には違いがあります。

対象となるがんの種類を先に確認する

尿と唾液のがんリスク検査を比べる際は、まず自分が調べたいがんが対象に含まれているかを確認します。マイシグナル・スキャンでは、すい臓、肺、胃、大腸、食道、腎臓、膀胱など複数のがんが検査対象です。

サリバチェッカーでは肺、すい臓、胃、大腸、口腔などのがんが対象となっています。例えば、口腔がんを調べたい場合はサリバチェッカー、食道・腎臓・膀胱などを含めたい場合はマイシグナル・スキャンという違いがあります。

検査できるがんの数が多いほど自分に合っているとは限りません。確認したいがんが対象になっているかを優先し、そのうえで採取方法や費用などを比較してください。

尿と唾液では採取前の条件が異なる

マイシグナル・スキャンでは尿を採取します。公式情報では飲食に特別な制限は設けられていませんが、尿が極端に薄くなる可能性があるため、採尿前の過度な水分摂取を控えるよう案内されています。

サリバチェッカーでは唾液を採取するため、食事や飲み物、歯磨き、喫煙、運動などが唾液の状態に影響しないよう、採取前の条件が設定されています。決められた採取条件を守らないと、検査結果に影響する可能性があります。

特に服薬中の場合は、検査のために薬を自己判断で中止してはいけません。検査キットの注意事項を確認し、必要な場合は主治医などへ相談したうえで採取してください。

料金だけでなく検査結果の意味まで含めて比較する

尿と唾液のがんリスク検査では料金にも差があります。ただし、単純に安い方を選ぶのではなく、対象がんの種類や、結果として何が分かるのかを合わせて確認する必要があります。

比較項目 マイシグナル・スキャン サリバチェッカー
検体 尿 唾液
主な解析対象 マイクロRNA 代謝物
対象がん 女性9種・男性8種 女性6種・男性5種
通常の単品価格 79,200円(税込) 26,400円(税込)~
確定診断 できない できない

2026年9月8日時点では、通常の単品価格はマイシグナル・スキャンが79,200円(税込)、サリバチェッカーが26,400円(税込)からです。販売方法や医療機関によって価格が変わる場合があるため、利用時は最新情報を確認してください。

最も重要なのは、どちらもがんを確定診断する検査ではないことです。対象がんや費用、採取しやすさを比較したうえで、結果の意味と限界まで理解して利用しましょう。

がんリスク検査の結果は高低だけで自己判断しない

がんリスク検査の結果は高低だけで自己判断しない

尿や唾液のがんリスク検査では、結果を受け取った後の行動が重要です。「高リスクならがん」「低リスクなら安心」と二択で受け止めると、不要な不安や受診の遅れにつながる可能性があります。

高リスクでもがんが確定したわけではない

高リスクという結果は、検査で調べた生体物質の特徴が、統計上がんのある人に近い傾向を示したという意味です。高リスクという結果だけで、がんと診断することはできません。

スクリーニング検査には、実際にはがんがない人が高リスクや陽性と判定される「偽陽性」があります。そのため、結果を受けて自分で病名を決めたり、必要以上に生活を制限したりする必要はありません。

高リスクとなった場合は、結果報告書に記載された案内を確認し、医療機関へ相談してください。必要な検査は、リスクが高かったがんの種類や年齢、症状、これまでの検査結果などによって異なります。

医師は問診や診察に加え、必要に応じて画像検査や内視鏡検査などを組み合わせて判断します。リスク検査は追加検査が必要か医師と確認する入口として扱いましょう。

低リスクでも定期的ながん検診を中止しない

低リスクという結果でも、現在がんがないことを証明するものではありません。実際にはがんがあるにもかかわらず、検査で低リスクや陰性と判定される「偽陰性」が起こる可能性があります。

国立がん研究センターは、がん検診には偽陰性や偽陽性、過剰診断などがあり、1回の検査だけでがんを確実に見つけられるわけではないと説明しています。

国が推奨するがん検診の対象年齢に当てはまる場合は、尿や唾液のがんリスク検査が低リスクでも、推奨されている方法・間隔でがん検診を継続してください。

特に「低リスクだったので今後の胃がん検診や大腸がん検診を受けなくてよい」と判断する使い方は避けます。新しいリスク検査と、公的ながん検診は役割が異なります。

症状や健診異常がある場合はリスク検査より受診を優先する

すでに気になる症状がある方は、尿や唾液のがんリスク検査で様子を見るのではなく、医療機関で原因を確認してください。リスク検査の結果が低くても、症状を理由に必要な診察や検査を先延ばしにしないことが重要です。

また、健康診断やがん検診で「要精密検査」と判定されている方、医師から追加検査や経過観察を指示されている方も同様です。別のリスク検査で低リスクになったことを理由に、指示された検査を中止しないでください。

がんリスク検査は、症状がある人の診断や、すでに指摘された異常の原因を特定する検査ではありません。症状が続いている、健診で異常を指摘された、要精密検査になったという場合は医療機関での診察を優先する状態です。

自治体や職場などのがん検診で要精密検査と判定された場合の受診の流れは、既存記事で確認できます。

尿や唾液のがんリスク検査は役割を理解して利用する

尿・唾液のがんリスク検査で押さえるポイント
  • 健康診断の一般的な尿検査と、尿を使うがんリスク検査は目的が異なる
  • マイシグナル・スキャンは尿中マイクロRNAをAI解析し、複数がんのリスクを評価する
  • サリバチェッカーは唾液中の代謝物をAI解析し、女性6種・男性5種のリスクを評価する
  • どちらもがんの確定診断を行う検査ではない
  • 低リスクでも国が推奨するがん検診を継続する
  • 症状や健診異常、要精密検査の指摘がある場合は医療機関での診察を優先する

尿や唾液を採取するだけで受けられるがんリスク検査は、複数のがんについて現在のリスクを確認できる方法です。一方、対象となるがんや解析方法は製品によって異なり、がんそのものを診断することはできません。

利用する場合は、調べたいがんが対象に含まれているかを確認し、結果の高低だけで健康状態を決めないようにしましょう。国が推奨するがん検診は継続し、症状や健診異常がある場合は医療機関で必要な検査を受けてください。