BMIとは?計算方法・平均値・基準値と健康診断結果の見方

健康診断の結果に「BMI25.3」などと書かれていても、「どのくらい気にした方がよいのか」「何kgを目安にすればよいのか」「普通体重なら問題ないのか」と迷う方は少なくありません。

BMIの数値だけを見て急に食事を減らしたり増やしたりすると、体調を崩すことがあります。反対に、BMIが基準内だからと安心して、血圧や血糖などの異常を見落とすことにも注意が必要です。

この記事では、BMIの意味と計算方法、日本人の平均値、成人の基準値、標準体重の求め方を整理します。さらに、健康診断の結果をどの順番で確認し、生活習慣の見直しや医療機関への相談にを検討すればよいか紹介します。

自分のBMIを計算し、健康診断の結果全体を確認することで、生活習慣を見直す必要があるか、医療機関に相談した方がよいかを判断しやすくなります。

BMIの意味と計算方法

BMIは、身長と体重から現在の体格を確認するための指標です。このセクションでは、BMIで分かることと分からないこと、正しい計算方法、計算結果の見方を整理します。

BMIで分かること・分からないこと

BMIは「Body Mass Index」の略で、日本語では「体格指数」と呼ばれます。

身長に対して体重が軽いか重いかを数値で示し、成人の低体重や肥満を判定する目安として、健康診断や保健指導などで使用されています。同じ体重でも身長によって体格は異なるため、体重だけを比べるよりも、一人ひとりの身長を踏まえて体格を確認できる点がBMIの特徴です。

ただし、BMIから直接分かるのは、身長と体重のバランスまでです。体重のうち脂肪と筋肉がそれぞれどのくらいを占めているか、脂肪が皮下と内臓のどちらに多く付いているかまでは判別できません

たとえば、筋肉量が多い人は体脂肪が多くなくてもBMIが高くなることがあります。一方、BMIが普通体重でも、筋肉が少なく内臓脂肪が多い場合があります。

そのため、BMIは健康状態を確定する数値ではなく、詳しい確認が必要かを判断する入口として使います。健康診断では、BMIだけで結論を出さず、腹囲、血圧、血糖、脂質、肝機能などの結果や、過去からの体重変化もあわせて確認してください。

BMIは体重を身長の2乗で割って計算する

BMIは「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で計算します。体重にはキログラム、身長にはメートルを使うため、健康診断結果などに身長がセンチメートルで記載されている場合は、100で割ってメートルに換算します。たとえば、170cmは1.70m、165cmは1.65mです。

BMIの計算式
項目 内容
計算式 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
身長の換算 身長(cm)÷100
例:170cm=1.70m
BMIの計算例 例:身長170cm・体重65kgの場合
65÷1.70÷1.70=約22.5

身長170cm、体重65kgの場合は「65÷1.70÷1.70」と計算し、BMIは約22.5です。日本の成人向け基準では、BMI18.5以上25未満に当たるため、普通体重と判定されます。なお、BMIは小数点以下の丸め方によって表示がわずかに異なることがあります。境界に近い場合は、表示された判定名だけでなく、身長や体重の入力間違いがないかも確認してください。

また、身長は短期間ではほとんど変わらないため、BMIの変化は主に体重の変化を反映します。前回の健康診断と比べる場合は、BMIの差だけでなく「半年で何kg変わったか」「意図しない増減ではないか」まで確認すると、現在の状態を判断しやすくなります。

BMI計算ツールで自分の数値を確認する

次のBMI計算ツールに身長と体重を入力すると、自分のBMIの数値と成人向けの判定区分を確認できます。入力する際は、身長をcm、体重をkgで正しく入力してください。少数点での入力も可能です。

計算結果には、現在のBMIに加えて、標準体重の目安と現在の体重との差が表示されます。標準体重とは、統計上もっとも病気になりにくいとされるBMIの数値が22に相当する体重です。ただし、表示された差を一度に増減させる必要はありません。まずは現在の状態や体重の変化を把握するための目安として活用しましょう。

BMI計算ツール

身長と体重を入力すると、BMIと判定結果を確認できます。

cm
kg

※計算結果は健康状態を診断するものではありません。体調や体重について不安がある場合は、医療機関へご相談ください。

計算後は、次の「BMIの基準値と判定区分」で該当する区分を確認し、健康診断の腹囲、血圧、血糖値、脂質などの結果もあわせて確認しましょう。

短期間で体重が大きく変化した場合や、結果票で再検査・受診を勧められている場合は、医療機関への相談を検討してください。

BMIの基準値と肥満度の判定

BMIは、成人の体格を「低体重(やせ)」「普通体重」「肥満」に分類するために用いられる指標です。

日本肥満学会の基準では、BMI18.5未満が低体重、18.5以上25未満が普通体重、25以上が肥満と判定されます。

ただし、BMIだけでは体脂肪の量や脂肪のつき方、筋肉量までは分からないため、健康状態を判断するときは腹囲や血圧、血糖、脂質なども一緒に確認することが大切です。

BMI18.5未満は「低体重(やせ)」

BMIが18.5未満の場合、日本肥満学会の基準では「低体重(やせ)」に分類されます。例えば、身長160cmで体重47kgの場合、BMIは「47÷1.60÷1.60=約18.4」となり、低体重に該当します。

身長160cmでBMI18.5に当たる体重は約47.4kgであるため、これを下回ることが判定上の目安です。BMIが低いからといって、直ちに病気であるとは限りません。もともとの体質や骨格が影響している場合もありますが、体重だけでなく、食事量や筋肉量、最近の体重変化にも注意する必要があります。

低体重の状態では、摂取するエネルギーやたんぱく質などが不足し、筋肉量の減少、体力の低下、貧血、骨量の低下などにつながることがあります。

そのため、「やせているほど健康」「BMIは低いほどよい」とは考えないようにしましょう。意図せず体重が減った、食欲不振が続く、強い疲れやすさがある、月経が止まったなどの変化がある場合は、BMIの数値だけで判断せず医療機関へ相談することが大切です。

BMI18.5以上25未満は「普通体重」

BMIが18.5以上25未満の場合は「普通体重」に分類されます。境界値を含めると、BMI18.5ちょうどは普通体重ですが、BMI25.0ちょうどは肥満となります。
例えば、身長170cmで体重60kgの場合、BMIは「60÷1.70÷1.70=約20.8」で普通体重です。同じ身長170cmの場合、普通体重に当たる体重は約53.5kg以上72.2kg未満となります。

普通体重に入っていても、健康上の問題がないとは限らない点には注意が必要です。
BMIは身長と体重だけで計算するため、内臓脂肪が多い、筋肉量が少ない、血圧や血糖値が高いといった状態までは判定できません

BMIが普通体重でも腹囲が大きい場合や、健康診断で血圧、血糖、HbA1c、中性脂肪、LDLコレステロールなどに異常がある場合は、それぞれの結果を確認する必要があります。現在のBMIが普通体重かどうかだけでなく、腹囲や体重の推移、生活習慣、ほかの検査値を合わせて健康状態を判断しましょう。

BMI25以上は「肥満」

BMIが25以上の場合、日本肥満学会の基準では「肥満」に分類されます。
肥満は程度によってさらに分けられ、BMI25以上30未満が肥満1度、30以上35未満が肥満2度、35以上40未満が肥満3度、40以上が肥満4度です。
このうちBMI35以上は「高度肥満」と定義されます。例えば、身長170cmで体重75kgの場合、BMIは「75÷1.70÷1.70=約26.0」となり、肥満1度に該当します。BMI25に当たる体重は身長160cmで64.0kg、170cmで約72.3kgです。

BMI25以上という判定だけで、すぐに治療が必要な病気と決まるわけではありません。「肥満」は体格上の判定であり、肥満に関連する健康障害がある、または内臓脂肪の蓄積によって健康障害が起こるリスクが高く、医学的な減量が必要な「肥満症」とは区別されます。

BMI25以上だった場合は、腹囲に加えて、血圧、血糖、HbA1c、脂質、肝機能などを確認しましょう。健康診断で要再検査や要受診と判定された場合は、自己判断で急激な減量を始めず、結果票の指示に従って医療機関へ相談してください。

日本と海外ではBMI25以上の判定名が異なる

BMIの計算式は世界共通ですが、数値に対する判定名や区分の分け方は国や機関によって異なります。
日本では成人のBMI25以上を「肥満」とし、25以上30未満を肥満1度、30以上35未満を肥満2度、35以上40未満を肥満3度、40以上を肥満4度に分類します。一方、世界保健機関(WHO)では、成人のBMI25以上30未満を「過体重」、30以上を「肥満」としています。
そのため、同じBMI27でも、日本の基準では「肥満1度」、WHOの基準では「過体重」と表示される場合があります。

判定名が異なっても、身長と体重から算出されるBMIの数値そのものが変わるわけではありません。海外製のスマートウォッチや体重管理アプリ、外国語で提供されている健康情報では、日本の健康診断結果と異なる判定名が表示される可能性がありますが、どちらかの計算が誤っているとは限りません。

日本の医療機関や健康診断で結果を確認する場合は、日本の成人向け判定区分を基準とし、結果票に記載された所見や医師の説明を優先しましょう。また、BMIだけでは体脂肪の量や分布まで判断できないため、海外の基準を使う場合でも腹囲や検査値をあわせて確認することが大切です。

BMIで分かる標準体重と普通体重の範囲

BMIを使うと、自分の身長に対する標準体重や、普通体重に該当する体重の範囲を計算できます。
ただし、標準体重はすべての人に共通する絶対的な目標ではありません。現在の体重との差だけでなく、体脂肪率や筋肉量、腹囲、健康診断の検査値なども確認しながら、自分に合った体重を考えることが大切です。

標準体重はBMI22を基準に計算する

標準体重とは、BMI22に当たる体重のことです。「身長(m)×身長(m)×22」という式で計算できます。
例えば、身長160cmの場合は「1.60×1.60×22=56.32」となるため、標準体重は約56.3kgです。身長170cmの場合は「1.70×1.70×22=63.58」で約63.6kgとなります。計算するときは、身長をcmではなくmに直すことがポイントです。

BMI22は、日本人において統計上さまざまな病気の合併が少ないとされ、標準体重を求める基準として使われています。ただし、「BMI22でなければ健康ではない」という意味ではありません。

成人の普通体重はBMI18.5以上25未満と幅があり、その範囲内であればBMI22より高くても低くても、BMIによる判定は普通体重です。標準体重は、現在の体重を評価したり、生活習慣を見直したりする際の一つの目安として利用しましょう。

身長別に見る標準体重と普通体重の範囲

普通体重に該当する体重の下限はBMI18.5、上限はBMI25を使って計算できます。
計算式は、下限が「身長(m)×身長(m)×18.5」、上限が「身長(m)×身長(m)×25」です。例えば身長170cmの場合、下限は「1.70×1.70×18.5=約53.5kg」、上限は「1.70×1.70×25=約72.3kg」となります。BMI25以上は肥満に分類されるため、正確には約53.5kg以上72.3kg未満が普通体重の範囲です。

身長別の普通体重範囲と標準体重
身長 普通体重の下限 (BMI18.5) 標準体重 (BMI22) 普通体重の上限 (BMI25)
150cm 約41.6kg 約49.5kg 56.3kg未満
155cm 約44.4kg 約52.9kg 約60.1kg未満
160cm 約47.4kg 約56.3kg 64.0kg未満
165cm 約50.4kg 約59.9kg 約68.1kg未満
170cm 約53.5kg 約63.6kg 約72.3kg未満
175cm 約56.7kg 約67.4kg 約76.6kg未満
180cm 約59.9kg 約71.3kg 81.0kg未満

表の数値は小数第2位を四捨五入した目安です。どの位を四捨五入するかによって、表示上は上限と同じ体重でも実際のBMIが25未満または25以上になる場合があります。

また、BMIによる成人の判定を前提としているため、成長段階にある子どもや妊娠中の人には、この表をそのまま当てはめることはできません。

標準体重を必ず目標にする必要はない

標準体重は健康管理に役立つ目安ですが、現在の体重を必ずBMI22まで増減させる必要があるわけではありません。
例えば、身長170cmの標準体重は約63.6kgですが、普通体重の範囲は約53.5kg以上72.3kg未満です。体重が68kgであれば標準体重より約4.4kg重いものの、BMIは約23.5で普通体重に該当します。

体調が安定し、腹囲や血圧、血糖、脂質などにも問題がなければ、標準体重との差だけを理由に無理な減量をする必要があるとは限りません。

BMIは脂肪と筋肉を区別できないため、筋肉量が多い人では標準体重より重くなりやすく、反対にBMIが普通体重でも筋肉が少なく体脂肪が多いことがあります。また、短期間で体重を標準体重に近づけようとすると、筋肉量の減少や栄養不足、体調不良につながる可能性があります。

目標体重はBMIだけで決めず、これまでの体重の推移、体脂肪率、腹囲、年齢、持病、健康診断の結果などを踏まえて設定しましょう。要再検査や要受診と判定されている場合は、一般的な標準体重よりも健診結果票や医師の指示を優先してください。

日本人のBMI平均値

自分のBMIを計算したあと、「同年代の人と比べて高いのか」「男性・女性の平均からどの程度離れているのか」が気になる方もいるでしょう。日本人のBMI平均値を確認すると、自分の体格を同年代・同性の集団と比較する際の参考になります。

ここからは、厚生労働省の令和6年「国民健康・栄養調査」をもとに、20歳以上の男女別平均値と年代による違い、平均値と自分のBMIを比較するときの注意点を解説します。

20歳以上のBMI平均値は男性23.8・女性22.2

自分のBMIが同年代や同性の人と比較する場合は、日本人のBMI平均値を参考にします。厚生労働省の令和6年「国民健康・栄養調査」によると、20歳以上のBMI平均値は男性23.8、女性22.2でした。日本の成人向け判定基準に当てはめると、どちらもBMI18.5以上25未満の普通体重に含まれます。
ただし、これは調査対象者のBMIを合計して人数で割った値であり、日本人の多くがこの数値に当てはまるという意味ではありません。

平均値だけでは、低体重・普通体重・肥満に該当する人がそれぞれどの程度いるのかや、数値のばらつきまでは分かりません
たとえば、BMIが低い人と高い人が同じ集団に含まれていても、その中間に近い値が平均として示されます。また、男性と女性では平均値に差がありますが、BMIの判定基準は男女共通です。男性だから高めでも問題ない、女性だから低い方がよいということではなく、自分のBMIがどの判定区分に該当するかを基準に確認しましょう。

年代別では男性は50代、女性は70歳以上の平均値が高い

BMI平均値は年代によっても異なります。
令和6年「国民健康・栄養調査」の年齢別結果を見ると、男性は20代の22.5から年代が上がるにつれて高くなり、50代で24.4となっています。その後は60代で23.9、70歳以上で23.4と低くなります。女性は20代の20.9が最も低く、30代以降は年代が上がるにつれて緩やかに高くなり、70歳以上では22.6となっています。
自分の年代と性別に該当する数値を、次の表で確認してみましょう。

日本人の年齢別BMI平均値
年齢 男性 女性
20歳以上 23.8 22.2
20~29歳 22.5 20.9
30~39歳 24.0 21.4
40~49歳 24.2 22.1
50~59歳 24.4 22.3
60~69歳 23.9 22.5
70歳以上 23.4 22.6

平均値は、同年代の人と比べるための参考値です。平均値に合わせることを目標にせず、健康診断の結果や最近の体重変化も確認しましょう。

なぜ加齢とともにBMIは上がりやすい?

加齢とともにBMIが上がりやすい主な理由は、若い頃と同じ食事量を続けていても、筋肉量や身体活動量の減少によって消費エネルギーが少なくなり、余ったエネルギーが体脂肪として蓄積されやすくなるためです。

仕事や家事、移動などで体を動かす機会が減ることに加え、女性では閉経前後のホルモンバランスの変化により、腹部に脂肪がつきやすくなる場合もあります。また、長年の食習慣や飲酒習慣が体重に影響することもあります。

ただし、すべての人のBMIが年齢とともに上がるわけではありません。高齢期には食欲の低下、病気、かむ力の衰えなどによって体重が減り、BMIが低下する人もいます。
さらに、筋肉が減って脂肪が増えた場合は体重が変わらず、BMIだけでは体の変化を把握できないことがあります。
そのため、年齢を重ねてからはBMIの数値だけでなく、腹囲、筋肉量、体重の推移、食事量、体力の変化などもあわせて確認することが大切です。

BMIが高い場合に考えられる健康リスク

BMI25以上は日本の成人基準で肥満に分類されますが、数値だけで病気や治療の必要性が決まるわけではありません。原因、関連する検査値、BMIが高く出やすい例、確認手順を分けて整理します。

BMIが高くなる主な原因

BMIが高くなる直接の理由は、身長に対して体重が増えることです。その背景として多いのは、食事や間食、甘い飲み物、飲酒などから摂るエネルギーが、基礎代謝や日常活動、運動で使うエネルギーを上回る状態が続くことです。
加齢やデスクワークで活動量が減ったのに食事量が変わらない場合も、余ったエネルギーが体脂肪として蓄積しやすくなります。
ただし、原因を本人の意思や食べ過ぎだけに限定することはできません。遺伝的な体質、睡眠不足、ストレス、体を動かしにくい病気、体重増加に関係する薬、むくみなどが影響する場合もあります。

短期間で急に体重が増えた、生活を変えていないのに増加が続く、むくみや息苦しさを伴うときは、食事制限だけで対処せず医療機関へ相談してください。緩やかな増加なら、過去3~12か月の体重と腹囲、食事、飲酒、活動量、睡眠を記録すると、変えられる要因を特定しやすくなります。

高血圧・糖尿病・脂質異常症との関係

BMIが高い人、とくに内臓脂肪が多い人では、高血圧、2型糖尿病、脂質異常症、脂肪肝などが重なりやすくなります。内臓脂肪が過剰になると、血圧や血糖、脂質の調節に関わる働きが乱れ、動脈硬化を進める要因が増えるためです。
これらは初期に自覚症状がないことも多く、BMI25以上という事実だけで「体調がよいから問題ない」と判断することはできません。一方で、BMI25以上の全員に検査値の異常があるわけでもありません。

健康診断では腹囲、血圧、空腹時血糖またはHbA1c、中性脂肪、HDL・LDLコレステロール、AST・ALT・γ-GTなどを確認し、前年から悪化していないかも見ます。
複数の異常や要再検査・要受診の判定がある場合は、減量だけを先に始めるのではなく、結果票の指示に沿って原因と合併症を確認することが先です。BMIはリスクに気づく入口、検査値は現在の影響を確かめる材料として役割を分けてください。

BMIが高くても体脂肪が多いとは限らない

BMIは脂肪と筋肉を区別しないため、筋力トレーニングを続けている人や競技者では、筋肉量が多いことでBMI25以上になる場合があります。
妊娠中は胎児、胎盤、羊水などによって体重が増えるため、成人一般のBMI区分をそのまま体脂肪の判定に使いません。むくみが強い場合も、体液の増加によって体重とBMIが高く出ることがあります。

ただし、「筋肉が多いはず」と自己判断して、腹囲や検査値の異常を無視することはできません。筋肉量が多いかを確かめるには、体脂肪率や筋肉量、腹囲、運動歴を組み合わせます。家庭用体組成計は水分量や測定時間で値が動くため、同じ条件で測った推移を確認してください。
腹囲の増加、血圧・血糖・脂質の異常、いびきや日中の強い眠気、膝や腰への負担などがある場合は、筋肉量にかかわらず健康上の影響を確認する必要があります。

BMI25以上では腹囲・検査値・体重変化を確認する

BMI25以上だったときは、最初に身長と体重の入力、測定時の衣服などに誤りがないかを確かめ、次に肥満度を確認します。
そのうえで、腹囲、血圧、血糖、HbA1c、脂質、肝機能と、前回からの体重変化を確認します。結果がすべて基準範囲内で体重増加も緩やかなら、食事量、間食、飲酒、活動量、睡眠のうち継続できる項目から見直します。
基準範囲外の項目、体重の急増、むくみ、息切れなどがある場合は、生活習慣の見直しだけで済ませず結果票の指示に従ってください。肥満に関連する健康障害があるなど医学的な減量が必要な「肥満症」は、体格上の「肥満」と異なり医師が診断します。自己判断で肥満症と決めたり、急激な減量を始めたりしないことが重要です。

BMIが低い場合に考えられる健康リスク

BMI18.5未満は成人基準で低体重に分類されます。体質だけでなく、摂取不足や病気による体重減少もあり得るため、原因、健康への影響、注意が必要な人、確認手順の順に判断します。

BMIが低くなる主な原因

BMIが低くなる直接の理由は、身長に対して体重が少ないことです。
もともと細身で長期間体重が安定している人もいますが、欠食、少量の食事、偏った食事制限、運動量に対する栄養不足によって低体重になる場合があります。食欲低下や、かむ・飲み込む力の低下、孤食、経済的事情などで必要量を食べられないことも原因です。
さらに、消化器疾患、甲状腺機能亢進症、糖尿病、感染症、悪性疾患、こころの不調などによって、食べていても体重が減ることがあります。

したがって、BMI18.5未満を見て単純に食事量だけを増やせばよいとは限りません。以前から同程度で体調が安定しているのか、直近6~12か月で意図せず減ったのか、食欲、便通、発熱、動悸、口渇、疲労などがないかを確認します。意図しない減少や症状がある場合は、原因を確かめるため医療機関へ相談してください。

低栄養・筋力低下・骨量低下につながることがある

低体重そのものが直ちに病気を意味するわけではありませんが、摂取エネルギーやたんぱく質、鉄、カルシウム、ビタミンなどの不足を伴うと、貧血、疲労、免疫機能の低下、筋肉量や骨量の低下につながることがあります。
筋肉が減ると歩行や立ち上がりが難しくなり、高齢者では転倒や要介護のリスクに関わるフレイル(加齢によって心身の働きや社会とのつながりが弱まり、健康な状態と要介護状態の中間にある状態)やサルコペニア(加齢や病気などによって筋肉量が減り、筋力や身体機能も低下した状態)にも注意が必要です。

若い女性では過度な減量によって月経異常が起こり、長期的な骨の健康に影響する場合があります。体重の推移、食事量、筋力、月経、疲れやすさに加え、健康診断の血算、アルブミンなどの結果や持病も判断材料になります。低体重を改善する場合も、菓子や脂質の多い食品だけで体重を増やすのではなく、主食・主菜・副菜をそろえ、たんぱく質を含む食事を無理なく増やします
症状や持病がある人は、自己流で増量する前に個別の指示を受けてください。

若い女性と高齢者は低体重の影響を受けやすい

若い女性では、見た目を理由に普通体重からさらに減量し、BMI18.5未満になるケースに注意が必要です。食事制限が強いと、月経異常、鉄不足、筋肉量や骨量の低下につながる可能性があるため、シンデレラ体重、モデル体重など医学的根拠のない名称を健康目標にしないでください。

高齢者では、食欲や活動量、かむ力の低下、持病などが重なり、体重と筋肉が少しずつ減ることがあります。体重減少を「年齢のせい」と片づけると、低栄養やフレイルへの対応が遅れます。両者に共通する確認点は、体重だけでなく、食事を1日何回・どの程度食べられているか、疲れやすさ、筋力低下、月経や体調の変化があるかです。対象に応じた評価方法が異なるため、健診結果や母子健康手帳、学校健診、主治医の指示を優先します。

BMI18.5未満では食事量・症状・減少の速さを確認する

BMI18.5未満だったときは、まず以前の体重と比較し、いつから何kg減ったか、減量を意図していたかを整理します。
次に、1日の食事回数と量、食欲、飲み込みにくさ、下痢や便秘、疲れやすさ、動悸、発熱、強い口渇、月経の変化などを確認してください。長期間同じ体重で体調と検査値が安定している場合は、低体重という区分だけで急いで増量する必要があるとは限りません

一方、6~12か月で意図せず体重の5%以上が減った場合、60kgなら3kg、50kgなら2.5kgの減少が目安となり、原因の確認が必要です。
食欲不振や強い疲労、動悸などを伴う場合や、健康診断で貧血、血糖、甲状腺などに異常を指摘された場合も、結果票を持参して医療機関へ相談してください。症状がなくても要再検査・要受診の判定があれば、その時期と指示を優先します。

BMIと一緒に見るべき健康診断の項目

BMIは体格を示す入口であり、現在の健康状態は腹囲、体組成、検査値、時間的な変化を組み合わせて判断します。
BMIの数値とあわせて確認したい基本的な項目として、体脂肪率・筋肉量、腹囲、血圧、血糖・HbA1c、中性脂肪・HDL・LDL、体重・体調の変化の6つがあります。

BMIと組み合わせる6つの確認軸
  • 体脂肪率
    筋肉量
  • 腹囲
  • 血圧
  • 血糖・HbA1c
  • 中性脂肪・HDL・LDL
  • 体重・体調の変化
項目 確認できること 数値・状態の目安 考えられる状態 ポイント
体脂肪率
筋肉量
体重のうち、脂肪と筋肉がどの程度を占めているか 以前より体脂肪率が増加している 体脂肪の増加や筋肉量の低下 腹囲や血液検査にも異常がある場合は、医師や管理栄養士などに相談してください。家庭用体組成計の数値は測定条件によって変動するため、同じ時間・条件で測った推移を確認します。
筋肉量や握力が低下し、歩行が遅い・立ち上がりにくい サルコペニアやフレイルの可能性 特に高齢者は医療機関へ相談してください。体脂肪率と筋肉量には統一された受診基準がないため、数値だけでなく身体機能の変化も含めて判断します。
項目 確認できること 数値・状態の目安 考えられる状態 ポイント
腹囲 おなかの周囲に内臓脂肪が蓄積している可能性 男性85cm未満
女性90cm未満
メタボリックシンドロームの腹囲基準には該当しない 基準未満でも血圧・血糖・脂質が高い場合は、再検査や受診が必要です。現在の数値だけでなく、前年より継続して増えていないかも確認します。
男性85cm以上
女性90cm以上
内臓脂肪が蓄積している可能性 腹囲だけでメタボリックシンドロームとは診断されません。血圧・血糖・脂質のうち2項目以上が基準に該当する場合は、医療機関や健診機関に相談してください。
項目 確認できること 数値・状態の目安 考えられる状態 ポイント
血圧 血管や心臓に負担がかかっていないか 収縮期130~139mmHg
または拡張期85~89mmHg
保健指導判定値を超える範囲 食事、運動、飲酒などの生活習慣を見直し、家庭でも血圧を測ります。同じ水準が続く場合や、ほかの検査値にも異常がある場合は医療機関に相談してください。
収縮期140~159mmHg
または拡張期90~99mmHg
高血圧の範囲 家庭血圧を記録し、数値が改善しない場合は医療機関を受診します。健康診断結果票で要受診とされた場合は、その指示を優先してください。
収縮期160mmHg以上
または拡張期100mmHg以上
脳卒中や心臓病のリスクが高い状態 できるだけ早く医療機関を受診してください。胸痛、息苦しさ、激しい頭痛、手足のまひ、ろれつが回らないなどの症状がある場合は、緊急の対応が必要です。
項目 確認できること 数値・状態の目安 考えられる状態 ポイント
血糖
HbA1c
血糖値が高い状態や糖尿病の可能性 空腹時血糖
100~109mg/dL
保健指導判定値を超える範囲 食事や運動を見直し、次回の健診でも確認します。肥満や糖尿病の家族歴などがある場合は、医師への相談や精密検査を検討してください。
空腹時血糖
110~125mg/dL
糖尿病の可能性を否定できない状態 生活習慣の改善に加え、医療機関での再検査を検討してください。HbA1cなど、ほかの検査値との組み合わせで判断されます。
空腹時血糖
126mg/dL以上
糖尿病型に該当する数値 医療機関を受診して再検査を受けてください。1回の健診結果だけで糖尿病と確定するわけではありませんが、放置は避けましょう。
HbA1c
5.6~5.9%
保健指導判定値を超える範囲 食事や運動を見直します。肥満、糖尿病の家族歴、空腹時血糖高値などが重なる場合は、医療機関への相談を検討してください。
HbA1c
6.0~6.4%
糖尿病の可能性を否定できない状態 医療機関で空腹時血糖などの精密検査を受けることが推奨されます。
HbA1c
6.5%以上
糖尿病型に該当する数値 医療機関を受診してください。空腹時血糖や再度のHbA1c測定などによって診断されます。
項目 確認できること 数値・状態の目安 考えられる状態 ポイント
中性脂肪
HDL・LDL
血液中の脂質の状態や動脈硬化のリスク LDLコレステロール
120~139mg/dL
保健指導判定値を超える範囲 食事や運動などの生活習慣を見直します。高血圧、糖尿病、喫煙などのリスクが重なる場合は、医療機関に相談してください。
LDLコレステロール
140~179mg/dL
高LDLコレステロール血症の範囲 生活習慣を改善しても数値が下がらない場合は、医療機関を受診します。健康診断結果票で受診を勧められている場合は、その指示を優先してください。
LDLコレステロール
180mg/dL以上
LDLコレステロールが著しく高い状態 早めに医療機関を受診してください。体質的にLDLコレステロールが高くなる家族性高コレステロール血症なども考慮されます。
中性脂肪
空腹時150~299mg/dL
随時175~299mg/dL
中性脂肪が高い状態 飲酒、糖質や脂質のとり過ぎ、運動不足などを見直します。ほかの検査値にも異常がある場合は、医療機関に相談してください。
中性脂肪
300~499mg/dL
受診勧奨判定値を超える範囲 生活習慣を改善するとともに、医療機関での再検査・受診を検討してください。
中性脂肪
500mg/dL以上
中性脂肪が著しく高い状態 早めに医療機関を受診してください。数値が非常に高い場合は、急性膵炎などのリスクにも注意が必要です。
HDLコレステロール
40mg/dL未満
HDLコレステロールが低い状態 単独の受診勧奨判定値は設定されていませんが、中性脂肪高値、肥満、喫煙、糖尿病などが重なる場合は医療機関に相談してください。
項目 確認できること 数値・状態の目安 考えられる状態 ポイント
体重・体調の変化 短期間の体重増減や、それに伴う体調不良がないか 6~12か月で意図せず体重が5%以上減少 低栄養や何らかの病気が隠れている可能性 医療機関への相談を検討してください。例えば60kgの人では3kg以上、70kgの人では3.5kg以上の意図しない減少が目安です。
体重変化に食欲不振、強い疲労感、動悸、むくみ、強い口渇などを伴う 代謝異常や内臓疾患などの可能性 BMIが普通体重でも医療機関を受診してください。症状が強い場合や急激に悪化した場合は、早急な受診が必要です。

体脂肪率と筋肉量で体重の内訳を確認する

BMIが同じでも、体脂肪率と筋肉量によって体の状態は異なります。筋肉量が多い人はBMIが高くなりやすい一方、BMIが普通体重でも筋肉が少なく体脂肪率が高い場合があります。
そのため、体組成は「BMIが高い理由は脂肪か筋肉か」「体重が変わらない間に筋肉が減っていないか」を考える補助材料になります。

ただし、家庭用体組成計は、食事、運動、入浴、発汗、体内の水分量、測定時刻で数値が変動します。メーカーが示す同じ条件、例えば起床後や排尿後などに測り、1回の値ではなく数週間から数か月の傾向を確認してください。

高齢者では筋肉量の表示だけでなく、握力の低下、歩く速度、椅子から立ち上がりにくいなどの身体機能も重要です。体重やBMIが変わらなくても筋力が落ちている場合は、食事と活動量を見直し、日常生活に支障があれば医療機関へ相談します。

腹囲で内臓脂肪の蓄積を確認する

腹囲は、BMIでは分からない脂肪のつき方、とくに内臓脂肪蓄積の目安になります。
日本のメタボリックシンドローム診断基準では、へその高さの腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上であることが必須条件で、さらに血圧・血糖・脂質の3項目のうち2項目以上が基準に該当するとメタボリックシンドロームと判定されます。

したがって腹囲だけで診断はできず、基準未満なら生活習慣病のリスクがないとも言い切れません。測るときは立った姿勢で、両足をそろえ、へその高さにメジャーを水平に回し、軽く息を吐いた状態で測ります。
BMIが普通体重でも腹囲が増え続けている場合や、腹囲と血圧・血糖・脂質の異常が重なる場合は注意が必要です。現在値を一度見るだけでなく、前年の健診結果と並べ、増加が続いているかを確認してください。

血圧・血糖・脂質・肝機能で影響を確認する

血圧、血糖、脂質などは、体重や内臓脂肪の状態が健康に影響していないかを確認する項目です。
結果票では、収縮期・拡張期血圧、空腹時血糖、HbA1c、中性脂肪、HDL・LDLコレステロールを確認し、脂肪肝との関連を見るためAST、ALT、γ-GTなどの肝機能も併せて見ます。

BMIが普通体重でも検査値が基準範囲外になることはあり、反対にBMI25以上でもすべてが直ちに異常になるとは限りません。

重要なのは、BMIから検査値を推測せず、実際の結果を一項目ずつ確認することです。健診機関によって基準範囲や判定記号が異なるため、一般的な数値より自分の結果票の記載を優先します。「要再検査」「要精密検査」「要受診」「要治療」などがあれば、BMIの区分や自覚症状の有無にかかわらず、指定された時期と方法に従ってください。

体重と体調の変化から緊急性を判断する

現在のBMIはその時点の体格を示しますが、変化の速さは示しません。健康状態を判断するには、前回の健診や家庭の記録と比べ、いつから何kg変わったか、意図した増減かを確認します。
食事や運動を変えていないのに短期間で増えた場合は、食習慣以外にむくみや薬の影響などが関係することがあります。意図しない減少は、摂取不足のほか、消化器疾患、甲状腺の病気、糖尿病などでも起こります。
6~12か月で体重の5%以上が意図せず減った場合は医療機関へ相談する目安です。体重変化に、食欲不振、強い疲労、動悸、息切れ、むくみ、発熱、強い口渇、排尿回数の増加などを伴う場合は、BMIが普通体重でも医療機関へ相談してください。
胸痛、呼吸困難、意識障害、突然のまひなど急な強い症状がある場合は、健診の予約を待たず救急要請を含む緊急対応が必要です。

BMIとほかの検査値を組み合わせて次の行動を決める

BMIを確認した後の行動は、ほかの検査値、結果票の判定、体重変化、症状の4点で決めます。
BMI以外が基準範囲内なら生活習慣と経過を確認し、基準範囲外の項目や受診指示があれば、その対応を優先します。

BMIと検査結果別の行動
BMIほかの検査値が基準範囲内基準範囲外または受診指示あり
18.5未満食事量、症状、意図しない減少を確認自己判断で増量せず、結果票を持参して相談
18.5以上25未満腹囲と体重の推移を確認し、定期健診を継続普通体重でも結果票の指示に従う
25以上食事、飲酒、活動量、睡眠を見直す生活改善だけで済ませず再検査・受診

食事・運動・睡眠は原因に合う項目から見直す

生活習慣を見直すときは、BMIの高低だけで一律の行動を決めず、自分の記録から原因に関係する項目を選びます。

BMI25以上なら、主食や主菜を極端に抜く前に、間食、夜食、甘い飲み物、飲酒量、外食の頻度、座っている時間を確認します。

BMI18.5未満なら、欠食、食事量不足、偏った制限、運動量に見合わない摂取量になっていないかを見ます。睡眠不足や不規則な生活は食欲と活動量の両方に影響するため、就寝・起床時刻や休養感も記録してください。

変更は「夕食後の間食を週5回から2回にする」「朝食に卵や納豆を加える」「通勤で10分多く歩く」のように具体化します。1~2週間ごとに実行できたかを確認し、体重だけでなく腹囲、体調、食欲、筋力の変化も見ます。病気や薬が影響している可能性、受診指示、強い症状がある場合は、生活改善より医療機関での確認を先にしてください。

急激な増減を避けて現実的な目標を決める

目標体重は、標準体重との差を一度に解消する数字ではなく、安全に経過を確認できる中間目標として設定します。

BMI22の標準体重は参考になりますが、普通体重はBMI18.5以上25未満と幅があり、全員がBMI22に一致する必要はありません。極端な食事制限は筋肉量や必要な栄養の低下につながり、低体重の人が高カロリー食品だけで急に増量すると栄養バランスを崩す可能性があります。

まず、体重が安定している人は生活習慣の変更を1つ決め、同じ条件で週1~数回測った体重と腹囲を数週間確認します。健康診断で保健指導の案内がある場合は、その計画を優先してください。

高血圧、糖尿病、腎臓病などの治療中、妊娠中、高齢、成長期、摂食障害が疑われる場合は、一般的な減量・増量方法をそのまま使いません
目標値と変更方法は医師や管理栄養士などの個別指示に合わせます。

結果票の判定はBMIの区分より優先する

健康診断の結果票に「要再検査」「要精密検査」「要受診」「要治療」などがある場合は、BMIが普通体重でもその指示を優先します。

BMIは血圧、血糖、脂質、肝機能、貧血などを直接測る指標ではないため、18.5以上25未満というだけでは異常を否定できません。

反対にBMI25以上でも、体格上の肥満という判定だけで治療が必要と決まるわけではありません。まず判定対象となった項目、受診期限、再検査か精密検査か、受診先の指定があるかを読み、結果票と服薬情報を持参します。A・B・C・Dなどの記号の意味は健診施設によって違うため、記号だけを一般的な意味に置き換えないでください
受診の指示がなくても、複数年で悪化が続く、家族歴や持病がある、気になる症状が続く場合は相談の対象です。BMIだけで次の行動を決めず、結果票全体を判断材料にします。

体重の急変や症状があれば医療機関へ相談する

生活を大きく変えていないのに体重が急に増減した場合や、体重変化と症状が重なる場合は、生活習慣だけが原因とは限りません。
意図しない体重減少に食欲不振、強い疲労、発熱、動悸、下痢などを伴う場合、または体重増加にむくみ、息切れ、強い口渇などを伴う場合は、早めに医療機関へ相談してください。

BMI18.5未満で食事量を増やしても減少が続く場合、BMI25以上で生活を見直しても短期間に増え続ける場合も同様です。
相談時には、健診結果票、直近の体重記録、変化が始まった時期、食欲や便通、服薬の変化を伝えると状況を整理しやすくなります。

胸痛、呼吸困難、意識がもうろうとする、突然の激しい頭痛、片側の手足のまひ、ろれつが回らないなどの症状がある場合は、通常受診を待つ状態ではありません。救急要請を含む緊急対応を優先してください。

BMIは健康診断の結果とあわせて判断する

BMIは、身長と体重のバランスから成人の体格を把握するための指標です。計算と区分を確認したら、腹囲、体脂肪率・筋肉量、血圧、血糖、脂質、肝機能、体重と体調の変化を組み合わせることで、現在の状態と次の行動が定まります。

BMI18.5未満では食事量、意図しない体重減少、低栄養を示す変化を確認し、BMI25以上では腹囲と生活習慣病に関わる検査値を確認します。普通体重でも異常値や症状があれば対応が必要です。標準体重や平均値との差だけを理由に急な増量・減量をせず、結果票に再検査・受診の指示があればその内容を優先してください。

まだ健診を受けていない場合は、BMIだけでは分からない項目を把握するため、定期的な健康診断受けるようにしましょう。