尿検査でわかること一覧と基準値や陽性の原因と採尿時の注意点

健康診断の尿検査で何がわかるのか、基準値から外れたら病気なのか、不安を感じる人は少なくありません。尿蛋白や尿糖の陽性には病気以外の原因もありますが、自己判断で放置すると腎臓病や糖尿病などの発見が遅れるおそれがあります。

尿検査でわかる病気、結果票の見方、健康診断で引っかかる理由、トイレや採尿時の注意点を順に整理します。結果に応じた再検査や受診の目安まで把握すれば、必要な対応を迷わず決められます。

尿検査の要点
  • 健康診断では主に尿蛋白と尿糖を調べ、人間ドックでは尿に血が混じっていないかなども調べる場合があります。
  • 一般的な基準は陰性(-)ですが、判定区分は検査項目や健診施設で異なります。
  • 陽性は病名ではなく、再検査や血液検査などで原因を確認するための手がかりです。
  • 採尿は出始めを便器へ流し、途中の尿を採る中間尿が原則です。

尿検査でわかることは腎臓や尿の通り道と血糖の異常

尿検査は腎臓や尿の通り道の異常、血糖値の上昇を見つける手がかりになります。健康診断では尿蛋白と尿糖が基本で、健診内容によって尿に血液が混じっていないかも調べます。

尿蛋白は腎臓からたんぱく質が漏れていないかを調べる

尿蛋白は、尿にたんぱく質が漏れ出ていないかを調べる項目です。腎臓は血液から不要な物質をこし取り、尿として体の外へ出します。体に必要なたんぱく質は血液中へ戻しますが、腎臓が傷むと尿へ漏れやすくなります。

尿蛋白が陽性になる病気には、腎臓の中で血液をこす部分に炎症が起こる腎炎や、糖尿病・高血圧による腎臓の障害などがあります。病気がなくても、発熱、激しい運動、強いストレスなどによって一時的に陽性となる場合があります。

健康な人の尿にも、ごく少量のたんぱく質は含まれています。日本腎臓学会は、1日に150mg以上のたんぱく質が尿へ出る状態を蛋白尿としています。健康診断では、試験紙を尿へ浸し、たんぱく質の濃さを(-)や(+)などの記号で示す方法が一般的です。

尿蛋白の陽性だけで腎臓病とは確定しません。体調が良い日に再検査を受けます。陽性が続く場合は、尿に漏れたたんぱく質の量や、血液検査でわかる腎臓の働きを合わせて確認します。

尿糖は尿に糖が出ていないかを調べる

尿糖は、尿にブドウ糖が含まれていないかを調べる項目です。ブドウ糖は体を動かすエネルギー源で、通常は腎臓から体内へ戻されます。血糖値がおおよそ160~180mg/dLを超えると戻しきれなくなり、尿へ糖が出やすくなります。

尿糖の陽性は糖尿病を疑う手がかりになりますが、尿糖だけでは糖尿病と決まりません。食後に一時的に血糖値が上がった場合や妊娠中にも陽性になることがあります。血糖値に問題がなくても、腎臓の体質によって尿へ糖が出る場合もあります。

反対に、糖尿病があっても尿糖が陰性になる場合があります。採尿した時点の血糖値や、尿へ糖が出始める値の個人差が影響するためです。糖尿病の確認には、空腹時の血糖値やHbA1c(最近1~2か月ほどの血糖値の平均を示す検査)を使います。

尿糖陽性では血液検査による確認が重要です。尿糖を糖尿病の確定結果と受け取らず、結果票に記載された再検査や受診の指示に従います。

尿潜血は尿に血液が混じっていないかを調べる

尿潜血は、見た目ではわからない少量の血液が尿に混じっていないかを調べる項目です。陽性になる病気には、腎炎、尿路結石、膀胱炎などがあります。腎臓から尿道までの尿の通り道で出血している可能性を示します。

尿潜血が陽性の場合は、尿を顕微鏡で詳しく調べる尿沈渣検査を行うことがあります。赤血球があれば出血、白血球や細菌があれば膀胱炎などの感染が疑われます。腎臓の中で作られる固まりが見つかると、腎臓の病気を調べる手がかりになります。

月経中の採尿や採尿時の混入でも尿潜血が陽性になる場合があります。激しい運動後にも一時的な潜血反応が出ることがあります。採尿条件の影響が考えられる場合は、月経や運動の影響がない日に再検査を受けます。

尿蛋白と尿潜血が両方とも陽性の場合は、腎炎などの確認が必要です。両方の陽性が続く場合は、腎臓内科などで早めに詳しい検査を受けます。

主な尿検査項目とわかること
検査項目 調べる内容 陽性・異常で考える主な状態 病気以外の主な影響
尿蛋白 尿中のたんぱく質 腎炎、糖尿病や高血圧による腎臓の障害、尿の通り道の病気など 激しい運動、発熱、強いストレス、起立性蛋白尿、月経時の混入など
尿糖 尿中のブドウ糖 糖尿病、甲状腺の働きが強くなる病気、血糖値が正常でも尿へ糖が出る体質など 食後の一時的な血糖上昇、妊娠など
尿潜血 尿中の血液成分 腎炎、尿路結石、膀胱炎など 月経時の混入、激しい運動など
尿沈渣 赤血球、白血球、細菌、尿中の固まりなど 腎炎、膀胱炎などの感染、尿の通り道からの出血、結石など 採尿時の皮膚・分泌物の混入など

※尿検査は病気の疑いを見つけるための検査です。病名を確定するには、尿の再検査、血液検査、超音波検査などが必要です。

尿検査の基準値と結果票の見方

尿蛋白・尿糖・尿潜血の一般的な基準値は陰性(-)です。(±)や(+)は含まれる成分量を段階的に示す記号で、記号だけでは原因や病気の重さを確定できません。

陰性から陽性までの記号は濃度の段階を表す

尿へ試験紙を浸して調べる検査では、陰性(-)、わずかに反応した(±)、陽性(+)、(2+)、(3+)などの記号で結果を表します。プラスの数が増えるほど、尿に含まれるたんぱく質や糖、血液などの濃度が高いことを示します。

日本人間ドック・予防医療学会が示す判定区分では、尿蛋白は陰性が基準値、(±)と(+)が要再検査・生活改善、(2+)以上が要精密検査・治療です。尿糖は陰性が基準値、(±)が要再検査・生活改善、(+)が要精密検査・治療とされています。

尿潜血は陰性が基準値、(±)と(+)が要再検査・生活改善、(2+)以上が要精密検査・治療です。人間ドックではeGFR(腎臓が血液をこす力を表す数値)なども調べるため、総合判定が個別項目の区分と異なる場合があります。

最終判断では受診した施設の結果票と総合判定を優先します。判定記号、コメント、受診期限を確認し、過去の結果も持参すると変化を医師へ伝えやすくなります。

一般的な試験紙法の判定区分
検査項目 基準値 要再検査・生活改善 要精密検査・治療
尿蛋白 陰性(-) (±)(+) (2+)以上
尿糖 陰性(-) (±) (+)
尿潜血 陰性(-) (±)(+) (2+)以上

※日本人間ドック・予防医療学会の掲載区分を基に作成しています。検査方法、健診種別、併用検査、医療機関によって判定区分は異なります。

尿の濃さや酸性の程度は水分量や食事でも変わる

健診施設によっては、尿の濃さを示す尿比重や、尿が酸性とアルカリ性のどちらに近いかを示す尿pHも測ります。水分が不足すると尿は濃くなり、水分を多く飲んだ後は薄くなりやすいため、水分量でも結果が変わります。

尿pHは食事、薬、採尿してから検査するまでの時間でも変わるため、1回の数値だけで病気を判断する項目ではありません。ケトン体という項目は、体が糖を十分にエネルギーとして使えず、代わりに脂肪を使ったときに増える物質を調べます。

ウロビリノーゲンという項目は、古くなった赤血球が分解される途中でできる物質を調べます。肝臓や、胆汁が流れる道の異常を見つける手がかりになります。ただし、肝臓病の判断には肝機能を調べる血液検査も必要です。

数値項目は結果票に印字された基準範囲で確認します。インターネット上の別施設の数値を当てはめず、基準範囲から外れた項目と総合判定を受診先へ確認します。

陰性でも病気を完全には否定できない

尿検査がすべて陰性でも、腎臓病や糖尿病などを完全には否定できません。尿蛋白は1日の中でも変化し、採尿時点で排出量が少なければ陰性になる場合があります。糖尿病でも採尿時の血糖値が高くなければ尿糖が出ない場合があります。

長く続く腎臓病の確認には、尿蛋白や尿潜血だけでなく、血液検査で腎臓の働きも調べます。糖尿病の確認には、空腹時の血糖値やHbA1cを使います。尿検査だけで病気を決めず、症状やほかの検査結果と合わせて判断します。

むくみ、血尿、尿量の減少、排尿時の痛み、強いのどの渇き、尿量の増加などがある場合は、尿検査が陰性でも医療機関で原因を確認します。既に糖尿病や高血圧の治療を受けている人も、主治医が指定した血液検査や尿検査を継続します。

陰性は採尿時点で対象成分が基準内だったことを示す結果です。体調や症状に異変がある場合まで受診不要と判断する結果ではありません。

尿蛋白や尿糖が陽性になる理由と受診の目安

健康診断の尿検査で引っかかる理由には、病気による持続的な異常と、運動・発熱・食事・月経などによる一時的な変化があります。採尿条件を整えた再検査で異常が続くかを確認することが重要です。

尿蛋白の陽性は運動や発熱でも起こる

尿蛋白は、腎炎や糖尿病による腎臓の障害だけでなく、激しい運動、発熱、重いストレスによって一時的に陽性になる場合があります。若い人では、起床して立った状態で活動した後だけ尿蛋白が出る場合もあります。

一時的な陽性と腎臓病による陽性を区別するには、体調が良く、激しい運動をしていない日に再検査を受けます。立った状態で活動した後だけ尿蛋白が出るかを調べる場合は、起床直後の尿と日中の尿を比べます。

尿蛋白が繰り返し陽性になる場合や、尿潜血も同時に陽性の場合は、腎臓の病気を詳しく調べる必要があります。高血圧、糖尿病、むくみ、腎臓の働きの低下を指摘されている人は、かかりつけ医または腎臓内科へ結果票を持参します。

運動や発熱の心当たりがあっても再検査を省略しないことが大切です。一時的な変化だったかどうかは、条件を整えた検査結果によって確認できます。

尿糖の陽性は採尿前の食事や血糖値の影響を受ける

尿糖は、血糖値が高くなり、腎臓が糖を体内へ戻しきれなくなった場合に出やすくなります。採尿前に糖質を多く含む食事や飲み物を摂ると、食後の血糖上昇によって一時的に陽性になる場合があります。ただし、食事の影響だけと自己判断することはできません。

尿糖が陽性の場合は、空腹時の血糖値や、最近1~2か月ほどの血糖値の平均を示すHbA1cで糖尿病の有無を確認します。血糖値が高くなくても尿へ糖が出る体質もあります。妊娠中は尿糖が出やすいため、妊婦健診の結果は産婦人科で確認します。

のどが強く渇く、水分を多く飲む、尿量が増える、理由なく体重が減る、強いだるさがある場合は、結果票の再検査時期を待たずに内科を受診します。糖尿病治療中の人は、薬を自己判断で開始・中止・増減せず、主治医へ尿糖陽性を伝えます。

尿糖陽性では血糖検査を組み合わせて原因を確認します。尿糖が陰性へ戻った場合でも、血糖検査で異常があれば医師の指示に従います。

尿潜血の陽性や赤い尿は症状の有無で放置しない

尿潜血の陽性は、腎炎、尿路結石、膀胱炎などでみられます。月経中の血液が混じった場合や激しい運動後にも陽性となるため、採尿時の状況を医療機関へ伝える必要があります。月経の影響が考えられる場合は、終了後の再検査日を健診施設へ確認します。

目で見て赤い尿やコーラ色の尿が出る場合は、早めの受診が必要です。尿潜血が陽性で症状がなくても、腎臓から尿道までのどこで出血しているかを調べます。尿蛋白も陽性なら腎臓内科、結石や膀胱からの出血が疑われる場合は泌尿器科が主な受診先です。

発熱と背中・脇腹の痛み、強い排尿痛、尿がほとんど出ない状態、血の塊を伴う血尿がある場合は、健診の再検査を待たずに受診します。強い痛みや全身状態の悪化がある場合は、夜間・休日診療や救急相談を利用します。

血尿は痛みがない場合も原因確認が必要です。症状の有無だけで放置を決めず、結果票と採尿時の状況を持参して医療機関へ相談します。

結果別の主な行動
結果・状態 主な行動
(±)や(+)で再検査の指示 運動・発熱・月経などの影響が少ない日に、指定された期限内で再検査を受けます。
(2+)以上または要精密検査 結果票に記載された診療科や医療機関を受診し、血液検査や尿に含まれる成分量を詳しく調べる検査を受けます。
尿蛋白と尿潜血が両方陽性 腎臓内科を含む医療機関で早めに原因を確認します。
赤い尿、強い痛み、発熱、尿が出ない 健診の再検査日を待たず、速やかに医療機関を受診します。

尿検査前のトイレと正しい採尿方法

採尿では、尿の出始めを便器へ流して途中の尿を容器へ入れる中間尿が原則です。直前の排尿、水分の過剰摂取、容器への異物混入を避けると、採尿条件による結果のずれを減らせます。

採尿前のトイレは受診案内に従って調整する

健診会場で採尿する場合は、会場へ着く直前のトイレを避け、採尿できる程度に尿をためておきます。尿意を長時間我慢する必要はありません。強い尿意がある場合や採尿まで待てない場合は、受付やスタッフへ伝えます。

自宅で朝の尿を採るよう指示された場合は、起床後最初の尿を指定容器へ採ります。施設によっては起床後2回目の尿や、来院してから採る尿を指定する場合もあるため、採尿時刻と採尿方法は受診案内を優先します。

採尿直前に大量の水を飲むと尿が薄まり、尿蛋白や尿糖などの濃度が低く出る可能性があります。反対に、水分不足では尿が濃くなります。普段どおりの水分量を基本とし、食事や飲み物の制限がある場合は健診施設の指示へ合わせます。

尿が出ない場合は水を一気に飲まずスタッフへ申告します。健診全体の検査順を変えるなど、施設側で対応できる場合があります。

出始めを流して中間尿を採る

排尿途中の尿を採る中間尿は、尿の出口付近にいる細菌や体から出る分泌物が、検査用の尿へ混じりにくい採り方です。厚生労働省の資料でも、尿糖と尿蛋白の検査では中間尿を採る方法が基本とされています。

  1. 1採尿容器を準備する

    容器の内側やふたの内側に指が触れないようにします。指定容器以外へ一度受けて移し替える方法は避けます。

  2. 2尿の出始めを便器へ流す

    最初の尿を少量だけ便器へ流します。最初から容器へ入れると、尿道周辺の細菌や分泌物が混じりやすくなります。

  3. 3途中の尿を容器へ採る

    排尿を止めず、途中の尿を指定量まで採ります。容器を皮膚へ押し当てず、便やトイレットペーパーが入らないようにします。

  4. 4残りを便器へ流してふたを閉める

    採尿後はふたを確実に閉めます。提出時刻や保存方法の指定がある場合は、受診案内どおりに扱います。

容器へ採る量は指定線や説明書に合わせます。必要量が足りない、容器を落とした、便や水が混じった場合は、無理に提出せずスタッフへ交換や採り直しを依頼します。

正確な検査には採尿容器へ尿以外を混ぜないことが重要です。便器内の水から尿をすくう方法や、家庭用のびんへ保存する方法は避けます。

月経や激しい運動など結果へ影響する状況を申告する

月経中は血液が尿へ混じり、尿潜血や尿蛋白が陽性になる場合があります。月経中でも健診を受けられるか、尿検査だけ別日にできるかは施設ごとに異なります。受診前または受付時に月経中であることを伝えます。

健診前日の激しい運動、発熱、体調不良、強いストレスも尿蛋白へ影響する場合があります。健康診断前は激しい筋力トレーニングや長距離走を避け、発熱などがある場合は健診施設へ日程変更の可否を確認します。

薬やサプリメントが検査へ影響する場合もありますが、自己判断で服用を中止してはいけません。服用中の薬、妊娠の可能性、糖尿病治療薬の使用などを問診票へ記載し、飲み方は処方医または健診施設へ確認します。

採尿条件に影響する状況は結果票を判定する重要な情報です。申告したうえで検査を受ければ、再検査の時期や必要性を医療者が判断できます。

尿検査前後の注意点
  • 採尿直前のトイレを避け、採尿できない場合はスタッフへ伝える
  • 水を一気に飲まず、受診案内で許可された範囲の水分を摂る
  • 尿の出始めを流し、途中の尿を指定容器へ採る
  • 容器の内側に触れず、便・紙・水・分泌物の混入を避ける
  • 月経、発熱、激しい運動、服薬などを問診票やスタッフへ伝える
  • 自宅採尿では採尿時刻、保存方法、提出期限を守る

健康診断の尿検査で引っかかった後の流れ

尿検査の異常は、再検査で消える一時的な変化と、詳しい検査が必要な持続的な異常に分かれます。結果票の判定、症状、複数項目の組み合わせで受診時期を決めることが重要です。

結果票と過去の検査結果を確認する

最初に確認する項目は、尿蛋白・尿糖・尿潜血の記号、総合判定、医療機関からのコメント、再検査や精密検査の期限です。尿検査の異常が軽くても、血圧、血糖値、血液検査で調べた腎臓の働きなどを合わせた結果から受診を勧められる場合があります。

過去の健診結果があれば、同じ項目の推移を確認します。今回だけの陽性か、複数年続いているかで医師が考える原因や検査方針が変わります。受診時には今回と過去の結果票、お薬手帳、採尿時の体調をまとめて持参します。

採尿前の激しい運動、発熱、月経、食事時刻、妊娠の可能性、服用薬も伝える情報です。陽性を消すために水を大量に飲む、食事を極端に減らす、薬を中止するといった行動は、原因確認を難しくし健康を損なうおそれがあります。

検査値を一時的に変える対策ではなく、普段の状態を正確に伝えることが再検査の目的です。結果票の期限が不明な場合は、健診施設またはかかりつけ医へ確認します。

再検査では同じ尿検査と血液検査を組み合わせる

尿蛋白の再検査では、尿にたんぱく質がどのくらい含まれているかを詳しく測る場合があります。尿を顕微鏡で調べ、赤血球、白血球、細菌などを確認する検査もあります。複数の検査によって、腎臓の病気か、膀胱など尿の通り道の病気かを調べます。

腎臓の働きは、血液中の老廃物を測る検査や、腎臓が血液をどのくらいこせるかを示すeGFRで確認します。糖尿病は、空腹時の血糖値とHbA1cで調べます。尿潜血が続く場合は、超音波検査や、尿に異常な細胞が混じっていないかを調べる検査を行うことがあります。

受診先は、尿蛋白や腎臓の働きの低下を指摘された場合は腎臓内科、排尿時の痛み・結石・血尿がある場合は泌尿器科、尿糖や血糖値の異常がある場合は内科・糖尿病内科が目安です。受診先がわからない場合は、かかりつけ医や一般内科へ相談します。

再検査では陽性が続いているかと原因の両方を確認します。必要な検査は結果と症状によって異なるため、医師の説明を受けて進めます。

症状がある場合や複数項目の陽性は早めに受診する

赤い尿やコーラ色の尿、むくみ、尿量の減少、強い排尿痛、発熱と背中・脇腹の痛みなどがある場合は、定期的な再検査を待たずに受診します。尿がほとんど出ない、血の塊が出る、強い痛みや全身状態の悪化がある場合は速やかな医療対応が必要です。

尿蛋白と尿潜血が同時に陽性の場合は、腎炎など腎臓の病気を詳しく調べます。尿糖陽性に強いのどの渇き、尿量の増加、体重減少、だるさなどを伴う場合も、血糖値を早めに確認します。

症状がなくても、要精密検査・要治療の判定、(2+)以上の異常、再検査でも続く陽性は放置しません。腎臓病は進行するまで症状が出にくい場合があり、尿検査や血液検査による確認が早期発見に役立ちます。

受診の優先度は陽性記号だけでなく症状と検査の組み合わせで決まります。緊急性を判断できない場合は、健診施設、かかりつけ医、地域の救急相談窓口へ状態を伝えます。

尿検査は陽性の原因を再検査で確かめることが重要

尿検査では、腎臓や尿の通り道の異常、血糖値の上昇につながる手がかりがわかります。尿蛋白・尿糖・尿潜血の一般的な基準値は陰性ですが、陽性だけで病名は確定しません。

運動、発熱、食事、月経、採尿方法などで一時的に陽性となる場合があります。結果票の判定に従い、条件を整えた再検査と必要な血液検査を受けることで、一時的な変化か病気による異常かを確認できます。

採尿時は出始めを流して中間尿を採り、直前の大量飲水や異物の混入を避けます。赤い尿、強い痛み、発熱、尿が出ない状態、尿蛋白と尿潜血の同時陽性がある場合は、再検査日を待たずに医療機関へ相談してください。

結果を受け取った後の判断
  • 陰性でも症状がある場合は医療機関で原因を確認する
  • (±)や(+)は指定期限内に再検査を受ける
  • (2+)以上や要精密検査は早めに受診する
  • 赤い尿、強い痛み、発熱、尿が出ない場合は速やかに受診する