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水天宮前歯科医院

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水天宮前歯科医院
インプラント カウンセリングルーム ホワイトニング
TEL:03-3666-1818

診療時間・休診日

時間帯
10:00〜13:00
14:30〜18:30

◯ 診察 — 休診

土曜日の診療は第一土曜日  10:00~13:00/14:30~17:30
休診日について: 第2,3,4,5土曜日、日曜日、祝祭日

住所・アクセス

住所:〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町二丁目14番5号 KDX浜町中ノ橋ビル3階
アクセス:半蔵門線 水天宮前駅 6番出口より徒歩1分
駐車場:登録なし

水天宮前歯科医院からのお知らせ

先生のご経歴を教えていただけますでしょうか。

昭和62年に東京医科歯科大学を卒業後、歯科医院での勤務を4年ほど経てから、平成3年7月に当院を開業しています。この道に入った時から、自分の理想とする治療を実現したいという思いでいましたので、勤めていた時期は学び、経験という位置づけで、開業に至ったのは自然な流れでした。

 

どのような想いで開業されたのでしょうか。

この仕事を始めてからの喜びの一つは、自分を頼ってくれる人に応えたとき、とても喜んで頂けることでした。開業の際には、自分のことを頼ってくれる人に応えたいという気持ちが強かったです。例え遠くにお住まいだったとしても、いつでも来やすいようにと、交通の便が良いところを選びました。もちろん、遠くからであっても、来るだけの価値、「真鍋に診てもらいたい」と思ってもらえる腕を身につけたいと強く思いました。開業当初に抱いていた理想像はある程度あるのですが、やり始めてから見えてきたもののほうがむしろ多いですね。

 

 

理想が見えてくるまでは、どのような道のりでしたか?
自分が学んできたこと、経験を積んできたこと、知っていること、提供できる技術は、最大限患者さんに提供しようとずっとやってきました。一言で言うと、「一切の妥協をせずに手を抜かない」ということですが、そういうやり方をしていると、「採算が合うわけがない」という、先輩達からのアドバイス、忠告も沢山頂きました。実際そういう声に一理はありますが、採算を重視する人が、一見成功をしている姿を傍目で見て、そのやり方を真似する事だけは絶対にしたいとは思いませんでした。性格でしょうか(笑)。ただ、採算が合わないというのも、当然納得ができない。患者さんの期待にそのうち応えられなくなりますから。当時は、エアコン一台買うのにも一苦労でした。自分のできることは最大限尽くしたいと同時に収益も確保する必要がある、その二つを同時に実現する方法が当時はまったくわかりませんでした。

 

真鍋先生の情熱が伝わってきますね。どうやって理想を実現する方法を見つけられたのですか?


ある出会いがありました。歯の治療を誠心誠意やって、それに対する適切な対価を受け取る事を教えているパンキー先生というアメリカの先生との出会いです。その教えを目の当たりにした時は衝撃的で、一生かけてやっていきたいと思いました。

 

どのような点が学びだったのでしょうか。

色々あって一言では言えないのですが、患者さんとのコミュニケーションを例にしてみましょう。コミュニケーションの大原則は理解する事から始まるという点です。まずは患者さんの話を徹底的に聞く、そして理解する。それからでないと、自分の事を理解してもらうことはできません。実は学んだ当時、僕はこれは歯の治療のための哲学だと理解していました。ただ、今になって思うと、それは人生そのものに通ずることだと、気づくようになりました。僕の愛読書「7つの習慣」とも共通している点が多くあります。「7つの習慣」には「人生の目的は人格の成長にある」と書かれているのですが、この点の理解は経験を通して深めていっています。成功というと、とかくお金の事が挙げられがちですが、人格の成長は、経済的な成功とは、必ずしも一致しません。経済的な成功だけを追い求めると必ずしっぺ返しがあります。今ではそれがよく分かります。

 

大きな学びだったのですね。

この哲学は、多くの歯科医が求めているものだと思います。講演で福岡に呼んでもらったときは、300人ほどの方が遠いところ聞きに来てくれました。会場の雰囲気も、普通の講演と違って、緊張感のある空気の中、みんな身を乗り出すように聞いてくれました。中には、泣きながら聞いてくれる方もいる程です。はるばる神戸からスタッフ10名ほどを連れて、当院の視察に来られた先生もいらっしゃいます。真面目で誠心誠意、患者さんに尽くしたいと思われている方ほど、熱心に話を聞いて、何かを学ばれようとしています。頭が下がる思いで、こちらも自分にできることはやりたいと身が入ります。

 

真鍋先生が全体のことを考えている事が伝わってきます。

そうだと嬉しいです。患者さんが主役ではありますが、歯科医全体の存在意義は、もっと本質的な部分に近づいて、高めていける余地が沢山あると思います。自分にできることは提供して、歯科医の業界をもっと良くしていきたいです。つまりそれは、患者さんの利益、さらに言うと日本人ひとりひとりの利益に繋がります。そうすることで、全体が上がっていけば良いですね。そうなれば、歯科医というものに対する捉え方も変わってくるでしょう。歯科先進国のアメリカでは、歯が良い状態の人が多いんです。ある調査会社によると、この20年間、アメリカ人のなりたい職業トップ3に歯科医が入り続けている。それだけ、歯科医が国民にとって、必要なものという価値観が根付いているのだと思います。私が訪れたことのある南カリフォルニア大学の歯学部は、学費が高額であるにも関わらず、倍率はなんと33倍です。入学してきた学生たちは、誇りに満ちた顔をしていますし、とても熱心に勉強します。定員割れの状態になっている日本の大学の歯学部とは雲泥の差です。

 

 

誇り高い職業観のあるお仕事ですね。

歯の状態が良くなるというのは、つまりどういうことなのでしょうか。

価値観の問題だと思うのですが、「歯は大事」という価値観がまだまだ日本人の中に浸透していないと感じています。歯のことを後回しにする、治療を始めるとお金が嵩む等、歯を軽視している傾向があると思います。歯に対する価値観を向上させることが、歯が良くなる事の第一歩であり、それを分かってもらう事が僕らの役割の一つだと思っています。

 

それでは、歯の価値というのと、どういうものがあるでしょうか。

わかりやすいところで言うと、「見栄え」があるでしょう。若い女性などは特に、歯が整っていないと、笑顔になっても、見栄えがしない事を真剣に悩んでおられます。お付き合いされている方との悩み事を涙ながらに語る方もいらっしゃいますから、そういう気持ちには、お応えしたいです。ホワイトニングもその一環といえるでしょう。他には、「食事をみんなで美味しく食べる」という価値もありますね。年配の方に多いケースですが、足腰も元気で外に出かけたいのに、歯が弱っているため友人とろくに一緒に食事もできないと嘆いておられる方がいらっしゃいます。もし歯が良ければ、きっと違う時の過ごし方をされていただろうと思うと、何とかしてあげたいという気持ちが強くなります。いろいなケースがあるのですが、共通して言えるのは、歯を大事にすれば人生がより豊かになるという点です。

 

 

歯を通して人生のコンサルティングをされているような感じもしますね。

強く意識しているわけではないのですが、そこにつながっているのだとは思います。「歯が痛くない」「歯の痛みを取る」というのは、表面的な問題への最低限の対応です。僕がやりたいことは、患者さん一人ひとりの自己実現につながるようなお手伝いがしたいと常々思っています。

 

歯について普段悩みのない方、健康で、虫歯もない方にはどういう風にお考えですか?

そういう方も確かに多くいらっしゃいますね。ただ、そういう方は、まずご両親からとても大切な頂き物を頂いていることに気づくことが先決ではないでしょうか。それほど歯の事を意識しなくても、歯茎が健康で、虫歯のない状態を維持できるというのは、明らかにご両親からの頂き物です。まずはご両親にしっかりその事を感謝することが大切だと思います。その事にしっかり気付いたうえで、最低限の歯のケアはしていく必要があるのではないでしょうか。せっかくご両親から頂いた宝物ですから、大切にして頂きたいですね。もちろんこちらからの押し付けになってはいけませんから、動画や説明画像を見てもらい、しっかりと理解を頂きながら、歯のケアをして頂くよう工夫しています。

 

愛情たっぷりですね。これからはどのようにされていこうとお考えですか?
この20年間ほど目指している方向は全くぶれていませんし、それは、当院のスタッフとも深いレベルで共有できています。ですから、それをしっかり着実に患者さんを中心とした周囲に伝えていくことです。また、若手歯科医の育成にも力を入れていきたいと考えています。皆様が笑顔で幸せな生涯を過ごせるよう、歯と口の健康を守るために最善の奉仕を行うよう努力してまいります。

 

編集者から一言 -
ダンディで、エネルギッシュな真鍋先生、真鍋先生とお話していると、大切な事の気づきに溢れていると思います。かくいう私も虫歯があまり無く、比較的健康な口であることを当然のことのように受け止めていました。インタビューを終えて、「あー、そうか、大切な宝物を両親から頂いているのだ」と、歯を通して、美点に気づかせてもらえました。実は真鍋先生はトライアスロンを通じた親友の一人です。仕事人として、父として、男として、アイアンマンとして、インタビューを通して、ますます目標の男性となりました。かっこいいです。                                                 森拓哉