時間帯 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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09:00〜13:00 | ◯ | ◯ | — | ◯ | ◯ | ◯ | — |
13:00〜18:30 | ◯ | ◯ | — | ◯ | ◯ | — | — |
◯ 診察 — 休診
※9:00~12:30 14:30~18:30 土曜13時まで PM最終受付18:15まで 臨時休診あり
休診日について: 水曜日・日曜祝日
「100%元通りに治すのが、整形外科医の役割と考える」とお話しするのは、ヒザ関節じん帯の世界的権威である、横浜整形外科クリニック院長 野村栄貴先生です。2002年4月、野村先生は全世界でわずか50名の名だたるヒザ外科医で構成される研究グループ「IPFSG」(※)のメンバーに、Drフィシアンの推薦にてアジア人として初めて選ばれ、世界の一流ドクターの仲間入りを果たしました。
(※)IPFSG:International patellofemoral study group、各国を代表する世界的整形外科医40~50人が集まる研究グループで、構成メンバーの推薦によってグループメンバーに選ばれます。
母校の慶應義塾大学を卒業後、同大医局を経て、勤務医1年目にして年間350症例もの手術に携わるところから野村先生の整形外科医がスタートしました。この時期に、脊髄腫瘍を除くほぼ全ての整形外科手術を経験できたこと、その後の国立栃木病院勤務時代には、休診日の時間を利用して母校の慶應大をはじめ、東海大、埼玉医大などでひたすらヒザじん帯の解剖ができるラッキーが重なったことにより、ヒザ関節の、あるじん帯についてとても重要な役割があることを偶然発見しました。1988年頃から取り組んできた研究(MPFL再建術)は、教科書にもほとんど記載がなかったものだったため、当時は批判や反対を浴びた中で研究を進めるような状況でした。国内の学会発表に限界を感じ、1998年、アスペン(西アメリカ整形外科学会)での学会発表を皮切りに、海外で次々と学会発表していく中で、翌年4月の国際整形災害外科学会では日本人が過去2人しか受賞していない「SICOT/SIROT賞」を受賞しました。このことにより、2005年には国内でもMPFL再建術の転換点といえる年になり、これまでの膝蓋骨脱臼の手術がMPFL再建術に取って代わられることになり、野村先生が発見した治療が今では当たり前のこととなりました。クリニック開院後の現在でも、休診日には野村先生が専門外来医を務める三愛病院で、年間300件もの手術を行っております。
「100%元通りに治すのが、整形外科医の役割と考える」とお話する野村先生は、ひとつの悩みを抱えておりました。総合病院では医療機関の仕組みとして入院手術や急性期の治療に重点が置かれ、手術を伴わない保存的治療や継続的治療にはあまり時間が割けずにおりました。クリニック開院を機に総合病院では満足に行えなかった、きめ細かな保存的治療や、手術後のフォローアップを含めた継続的治療にも対応できるようになりました。整形外科の治療は、ベストなタイミングでベストな治療をすることが重要で、治療の経過によっては安静にすることがかえって過保護にしてしまい、治るのに時間がかかってしまうことがあります。症状を理解していればグッと早く治るため、受診された患者様はご存知かと思いますが、診察時には症状によって治療中の自己管理ができるアンチョコペーパーをお渡しすることがあります。自分で治す力にもなるとのことで、患者様にはとても好評です。 開院後も、これまでの研究を深堀りしつつ、人工関節の手術など新たなテーマでの研究・学会発表をしていくことに、とても意欲的に取り組んでおります。これは一重に、「治らないと思っていたのが治った」と患者様に喜んでもらいたい想いが、研究や論文に力強く反映していくからなのです。
編集者より
野村先生は、明けても暮れても研究の毎日で、インタビュー中も「研究が好きなんです!」と言葉の端々にお話いただきました。自分の症状を「簡単に」「簡潔に」「スッキリと」「明確に」理解していればグッと早く治るし、無駄な治療をしなくて済む、それを多くの患者様に伝えていきたいという想いがとても強く感じられました。 インタビュー中の野村先生は、「ウッフッフー」「アッハッハー」と絶えず笑顔でお話いただき、私も思わずつられてしまいました。 この場所は、羽田からのアクセスが良い横浜駅からも近いので、全国の患者様が術後診療に来院するにもギリギリ日帰りが可能です。インタビュー当日も、北海道と愛媛から患者様が来院されておりました。また、併設するショッピングモールに、356台もの無料駐車場がございます。