たかはま歯科医院

開業までの道のりを教えて頂けますでしょうか。

 平成4年に九州歯科大学を卒業後、北野病院、高島市民病院などでの勤務を経て、平成13年5月に当院を開院しています。勤務医として、10年ほどの日々を過ごしましたが、自分の理想とする歯科医療を実現したい思いが膨らんできて、ご縁のあったこの地で開業に至っています。　

10年間で温められたものがあるのですね。どのような理想をおもちだったのでしょうか。

痛みを取り除くなど、従来の歯科医療はもちろんのこと、それに加えて、矯正、インプラント、漢方など、患者さんにとって有益だと思えるものは存分に提案して、発揮したいと思いました。勤めの立場だとどうしても制約があり、思い切ったことができませんから。

 開業してから、理想は実現できたでしょうか。

当初掲げていた理想という意味になりますが、そういう意味ではほとんどの事を実現してきました。自分でもよくやれたという気持ちはある程度あります。ただ、歯科医療は、奥が深く、やればやるほど、課題が見えてもきます。もっとこうしたい、もっとあれがしたいという点は次から次に出てきます。そのあたりは、しっかり見つめて、整理して、これからさらに充実させていきたいですね。

 【ＪＲ津田駅から徒歩2分　住宅街の便利な場所にあります】

もう少し詳しくお話お聞かせ頂けますでしょうか。

そうですね。実現できたことは、保険診療で一般的にやっている歯科治療は、実現できてきたことの一つです。ただ、今までは、一般的な保険診療が多くの患者さんが求めていることで、これで良かったのでしょうが、今は患者さんのニーズが多様化してきています。より美しくなりたいとか、より病気の予防になるとか、そういったニーズの把握をきちんとして、適切な提案をさせて頂くことが大切と考えています。

個別に細やかなニーズに応えていくということでしょうか。

おっしゃるとおりです。細やかなニーズという点でキーワードを挙げるとすると、アンチエイジングです。そこから先にあるゲノムも意識しています。患者さん一人一人のライフスタイルや個性を見つめると、同じ治療でも、意味合いが変わってきます。歯周病の治療ひとつとっても、その先に待っている患者さん一人一人の人生は違います。かっこいい言い方をすると、治療の一歩先を行くことがとても大切と考えています。

段々先生のされている事が伝わってきているように思います。

一歩先を見ることは患者さんも求められている事ではないでしょうか。それが見えることで治療の意味も理解できますから。いわゆる歯磨き指導や、クリーニング、エステなどは、とかく表面的な問題として捉えられがちですが、そうではなく患者さんが抱える本質的な部分に焦点をあてて提案させて頂くよう努めています。目指すところは、いわゆるナンバーワンではなく、オンリーワンです。「高濱でないと、私のライフスタイル、気持ちや一歩先は理解できない」患者さんにそう思って頂けるようになれば、本当に嬉しく思いますし、私の目指しているところです。

 【先生との距離をとても身近に感じるクリニックです】

先生の患者さんに関わる深さが伝わってきます。素晴らしいことですね。本質的な部分に焦点をあてるためにどういう点を工夫されていますか？

その人のライフスタイルや考え方をしっかり理解することが大切ですから、しっかりお話を伺うことを大切にしています。歯のことはひとつのきっかけにすぎません。仕事、家庭環境、人間関係などの状況を理解して、望まれていることを伺い理解するように努めています。最終的に、どういう暮らしをするのかは患者さんの選択になりますが、その生活の中に、大切な情報を盛り込むことで、生活の質は変わってきます。例えば、タバコを吸い続けることと、やめることでどう生活が変わっていくのか、ひとつの情報として提供するようにしています。いきなり変化をすることは難しいかもしれませんが、意識することができれば、人は変われます。現代社会では、私たちは否応無く、高齢化社会を生きています。いかに健康的に老後を過ごせるかということは、誰にとっても大切な問題です。健康的な老後を過ごすためには、今からはじめないと駄目ですよというメッセージは常に発信するようにしています。

まさしく一歩先をいかれているのですね。患者さんの人生の可能性を広げられているようにも写りますが。

ありがとうございます。病院につながれて一生を過ごすのか、健康的な生活で自由を横臥するのか、どちらも人生ですが、人生の質は大きく異なりますね。一緒にいて楽しい人と旅行して、美味しいご飯を食べて、、、そんな暮らしはやっぱり素敵じゃないですか。どんな生活を望まれるかは選択の連続ですから、その節目節目にしっかりと情報提供して、選択のお手伝いをさせ頂ければと思っています。

人生の質を高める姿勢が、本当に素晴らしいですね。

そういうコミュニケーションをしていると、患者さんのほうから自然と、そのためには何がありますかという質問が出てきます。そこに当院が提供できるコンテンツを提供して差し上げることができます。このコンテンツを利用いただくことで、こうなれますよ、こうなりますよというように。

先生の親身さが伝わってきます。やりたいことを実現していくうえで、費用という壁があると思いますが、その点はどのように気をつけておられますか。

大切なことですね。杓子定規な伝え方ではなく、その人の経済的状況、社会的状況を把握しながら、情報提供することを心がけています。最初から、特定の治療方法ありきという提案はしていませんので、安心して話を聞いて頂ければと思います。情報を提供して、納得理解して頂いたうえで、選択いただくことがとても大切なことです。

情報量が多いと混乱する側面もあると思いますが、その点はどのように注意されていますか。

そうですね。最初の問診段階で、何を優先するのかは把握するようにしています。費用なのか、スピードなのか、耐久性なのか、治療には色々と段階があります。最初のステージで何を必要としているのか、次の段階で何を必要としているのかと節目節目で、今何を必要とされているのかしっかり把握した上で提案していますので、情報量が多すぎて困るということは無い様にしていますよ。ホームページのほうも情報提供を心がけていますが、もう少し整理する必要も感じています（笑）ありがたい悩みなのですが、日々来て頂ける患者さんの治療をどうするかで頭がいっぱいなところがありまして、なかなかそこまでたどり着けていません。課題は沢山ありますね。

先生を必要とされている方が大勢いらっしゃって、大忙しなのですね。先生のジレンマも感じます。患者さんとの、関わり、コミュニケーションや人を大切にされていますよね。どういったところから、そういう姿勢をもたれるのでしょうか。

お恥ずかしい話ですが、12年間、いつも順風満帆というわけでもありません。相手の話をしっかり聞けなかったという反省は沢山あります。特に費用の面では、しっかり伝わっていなかったことで、お金がある、無いの問題ではなく、気持ちよくお支払い頂けなかった悔しい思い出があります。費用面というのは、一面にはなりますが、相手が何を理解しているのか、目に見える分かりやすい部分です。費用については、治療前にしっかりどれくらいかかるのかはご説明するようにしています。

【素敵な笑顔　お話しするだけでとても気持ち良くなります】

本当に丁寧にお仕事をされてらっしゃいますね。最後になりますが、こちらのページを見られている方にメッセージをお願いします。

色々とあふれる思いはありますが、短くまとめますと、患者さんの不安と希望に応える治療を提供させて頂くよう心がけています。医院は津田駅から徒歩2分のところにありますので、どうぞお気軽にお越しになって下さい。

編集者から一言－

インタビューの間、こちらからの質問にも本当に丁寧に答えて頂き、とても心地よい時間を過ごすことができました。患者さんとの受け答えも、このように丁寧に対応されているという姿が目に浮かびます。私が書くと生意気ですが、「言動一致」をインタビューを通して、まさしく見ることができました。津田駅周辺にお住まいの方はとても幸運、お口で気になることがあれば、是非お会い頂きたい先生のお一人です。気づかない希望が見えてくると思いますよ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　森拓哉