矢毛石歯科医院

■開業までの経緯を教えてください　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

歯科医になる前の3年間は技工士として働いていました。

その後、神奈川の歯科大学に入り卒業後、約16年神奈川で勤務医をしていました。

今は、故郷である熊本に帰ってきて夫婦で開業し7年目になります。

 ■技工士の資格をお持ちの先生はあまりいらっしゃらないですよね

そうですね。あまり聞かないですね(笑)　今は、診療時間や機材等の関係上、入れ歯は最終的に技工士に依頼しますが、入れ歯を作る途中の過程までは自分で行っています。

修理や微調整も普通は技工士さんにお願いして出来上がるまで時間を要しますが、そこも自分ができますので、患者さんの通院の負担が少しでも減っているのではないかなと思います。患者さんの口の中を一番よく知っているのはもちろんのこと、直接関わりがある歯科医師が、入れ歯にも携われるというのは当院の強みだと思っています。

 ■外国の方の来院があるとお聞きしましたが

周りに大学もいくつかありますし、当院は英語圏以外の外国の患者さんも結構いらっしゃいます。異国の地で、歯の痛み、または口の中の事で困っている思いを細かく伝える事ができないのはとても辛いと思うんです。そこで、患者さんとスムーズに、コミュニケーションがとれるように、外国語用の質問表を準備しています。患者さんにとっても歯科医である私達にとっても大きな架橋となるように心掛けています。

－外国から来た患者さんにとっては、とても心強いですね

どうしてもうまく伝わらない時は、絵で説明したりしています（笑）

それでもどうにか伝わるものです。

■来院時間が予約制ではないのは珍しいですね

症状や診療内容にもよりますが、基本的には時間指定での予約をおとりしていません。

患者さんも時間に縛られるととてもストレスになると思うんです。

次の来院時間を決めてしまうことによって患者さんへのプレッシャーになってしまうこともありますので、患者さんには「次回は○曜日ですね」という風にお伝えし、敢えて時間は指定しないようにしています。

 ■休日の過ごし方を教えてください

元々、車が好きなので、車のパーツをいじったりしています。

アマチュア無線の免許も持っていますので、最近では車に無線機をつけたりと楽しんでいます。

 ■今後の夢をお聞かせください

今後は、訪問診療に力を入れていきたいと思っています。

ご高齢の方で「入れ歯が合わなくなった」「入れ歯が壊れた」等があっても、来院ができない場合、こちらからお伺いすることが可能ですので、お気軽にご相談いただければと思います。

入れ歯の修理や治療だけではなく、これから必要なってくるのは、「誤嚥性肺炎（ごえんせいはいえん）」を予防するということだと思います。それには、リハビリを行って行くことが重要です。

－どのようなリハビリですか

“舌をしっかり動かす”“よく喋る”ことによって舌が強くなります。

舌の力が弱くなってくると、器官に内容物が入ってくる感覚も鈍くなってきます。

自然と会話も出てきますし喋ることもリハビリの一環にもなります。

素晴らしいお話をありがとうございました。