時間帯 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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09:00〜12:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | — |
14:30〜18:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | — | — |
◯ 診察 — 休診
※火曜日午後、木曜日午前はワクチン予約を優先
休診日について: 特になし
「患者さんにとって、もっと身近な存在になりたい」
九州の地方病院での勤務中に、喘息発作で日々苦しむ多数の患者さんに接したことをきっかけに、アレルギー診療を極めたいと思いました。
その後、アレルギー専門医となって北海道に移住し、2006年から、手稲渓仁会病院にてアレルギーの専門外来を行いつつ、一般外来を担当していました。手稲渓仁会病院では、食物負荷試験を行う環境を整えたり、近隣の保育園や学校でのアレルギー対応を現場で打ち合わせるなど、大きな病院でなければできないことにも積極的に取り組んで参りました。
そんな中、来院するまで診断がついておらず、不安を抱えて過ごしている患者さんの存在もあり、アレルギー専門医を目指した初心のころのように、患者さんにとって、もっと身近な存在になりたいとの想いが強くなり、2017年10月に開業しました。
お子さまとご家族に寄り添った診療を心がけ、皆さまに親しまれるクリニックを目指しています。
‐ まるで絵本の中から出てきたような、素敵なクリニックですね。
自然との調和をコンセプトにしたかったので、大自然と人々の暮らしが調和がする、北欧をテーマにしました。クリニックの入り口わきにはベビーカー置き場を、待合室にはそれぞれオムツ交換ベッドと授乳室、ウォ―ターサーバー、小さな遊び場を設置しています。また皆さんが安心して来院できるように、感染症の方と非感染症の方の動線を分けるなどの工夫をしています。
前職でアレルギー専門外来の担当医として、10年ほど診療を経験してきて、自分のやりたい診療を実現したい、という思いがありました。大きな病院でなければできないこともたくさんあったのですが、患者さんのためにできることをしたい、患者さんに寄り添うように診てあげたいという思いを、私なりに形にしたのがこのクリニックです。
‐ 長年小児科の診療に携われた、先生の理想のクリニックなんですね。小児科を志されたきっかけなどあったのでしょうか?
単純に子どもが好きで、学生のときに小児科を志望したんです。でも、実習で回ってみると、実際には全く懐いてくれなくて(笑)。とにかく大変でした。
それでも、症状がよくなるにつれて、子どもたちは少しずつ、心を開いてくれるようになるんです。そのときの喜びが、いまこうして小児科に携わることの、やりがいの原体験になっているのかなと思います。
最初の勤務先は、九州の宮崎でした。喘息の発作は、気圧の変化に強く影響を受けるのですが、勤務先の病院では9月ごろ、台風が近づく季節になると、夜通し20人くらい、喘息のお子さんが来院するんです。本当に辛そうでかわいそうなのですが、どうにかして症状をコントロールしてあげたい、そういう思いで、必死にお子さんたちと向き合う毎日でした。少しでも良くしてあげたい、それが、医師としてアレルギー診療を極めたい、という思いを抱くようになったきっかけです。
その後、和歌山での数年間の勤務を経て、北海道に転勤することになりました。主人はバイクに乗るのが趣味で、広大な北海道の自然に憧れがあったようです。私といえば、来る前はやっぱり寒いところというイメージで、北国で暮らせるかな、という心配をしていました(笑)。来道してもう10年になりますが、皆さんとても明るくて温かくて、とてもよくして頂いています。
‐ 開業に当たっては、どのようなご苦労がありましたでしょうか?
診療しながら時間を見つけての開院準備はやはり大変でしたが、前職で診療に来てくださった方にも、来院していただきやすい場所に開業したかったんです。以前通院していたお子さんが、久しぶりにこちらのクリニックに顔を出してくださることもあるんです。この場所に開業できてよかったな、と感じた瞬間です。
いざ開院すると、勤務医時代とは違い、一人で何でもやらなくてはならないわけですが、スタッフの協力が不可欠でした。全てを一人で担うのは不可能で、本当になくてはならない存在です。感謝のことばは言い尽くせないですね。
‐ 診療では、どのようなことを心がけていらっしゃいますか?
お子さんが診察室に入ってきたときに、目線を合わせて話しかけたり、好きそうなおもちゃを用意したりして、「こわいところじゃないんだ、いやなことばかりじゃないんだ」と思ってもらえるように工夫しているのですが、そうすると、ずっと泣いていたお子さんが「また来るね」と言って、次からは泣かずに来てくれるんです。真っ先にお気に入りのおもちゃのところに向かっていくこともあります(笑)。
そうして、今まで症状でつらい思いをしていたお子さんから、元気になったよという報告を頂くとき、「がんばったね、えらかったね」と声を掛けて、一緒に喜んであげられるのが、とても嬉しい瞬間ですね。
‐ 地域の皆さんへのメッセージをお願いいたします。
アレルギーとひとことで言っても、風邪のような症状だったり、湿疹かな…と、どうしていいかわからず悩んでいらっしゃるお母さまもいらっしゃるかと思います。そんなとき、当院は、気になることや悩んでいることを、気軽に相談していただけるような、地域の皆さんに寄り添うクリニックになれたらと思っております。また将来的には、子育てをしているお母さま自身も輝けるような取り組みもして行きたいと考えています。
些細なことでも、お子様のことで気になっていることやお困りのことがあれば、お気軽にご来院いただき、ぜひお話しを聞かせてください。
‐ ありがとうございました。
杉 原 暁 美(すぎはら あけみ)
1994年宮崎医科大学(現宮崎大学医学部)卒。2005年(医)北晨会 恵み野病院 非常勤勤務。2006年(医)渓仁会 手稲渓仁会病院 勤務。アレルギー専門外来担当の傍ら、食物負荷試験の環境整備や、教員・保育士向けの食物アレルギー関連講習会の企画立案・開催に携わる。2017年10月すぎはら小児科・アレルギー科 院長(現職)。自身も一男一女の母として、子育てに奮闘中。
趣味:ミュージカル鑑賞(劇団四季:キャッツ、オペラ座の怪人、マンマミーア、ライオンキング札幌公演)
日本小児科学会専門医
日本アレルギー学会専門医
日本小児アレルギー学会
日本小児リウマチ学会
日本臨床コーチング研究会
若年性突発性関節炎の家族会「あすなろ会」
マザーカレッジ認定子育てコーチ
小児科・小児アレルギー科
一般診療:一般的な小児疾患
溶連菌、RSウイルス、アデノウイルスなどの感染症
咳や鼻水、嘔吐、下痢などのかぜの症状
慢性便秘症、貧血、 乳児湿疹
小児アレルギー:小児のアレルギー疾患
気管支喘息、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎など
予防接種:
定期予防接種(公費で受けられるワクチン)
任意予防接種(自費で受けるワクチン):インフルエンザ、ロタウイルス、おたふくかぜなど
乳幼児健診:
集団で受ける月例・年齢以外の健診や入園時健診など
森の世界と海の世界。大自然と人々の暮らし。まるで絵本の世界に迷い込んだかのようなかわいらしいクリニックですが、感染症と非感染症で分けられた動線、ベビーカー置き場や授乳室の設置など、とても合理的かつモダンな発想でデザインされています。二児の母親でもある院長の杉原暁美先生のご経験が活かされた、先生の想いが強く感じられるクリニックです。先生にかかったお子さんたちは大きくなっても、このクリニックは大好きなお医者さんとして、ずっとずっと記憶に残るんだろうな…。院長先生のお話しを伺いながら、そんなことを感じました。