医療法人　はら小児科クリニック

今日は先生とお会いするのを楽しみに参りました。早速になりますが、医者になられることを志したいきさつみたいものはありますでしょうか。

そうですね。立派なことを言いたいところですが、実はあまりはっきりした動機があったわけではありません。高校生の頃には、医学部への受験をチャレンジしようと思っていましたが、全ての受験は受験生にとって全てチャレンジです。そのときその瞬間一番自分が行きたいと思えた道が、医学部の受験だったというのが率直なところですね。

そのときその瞬間つまり、今このときを一番大切にされてこられたのですね。医学部の道に進んでからはいかがだったでしょうか。

クラスメイトみな勉強に熱心でそのクラスの中で一緒に学んでいくことが、とても楽しく刺激的でした。ラグビー部に所属していたのですが、運動することも本当に楽しかったですね。充実した学生生活でした。柔軟な姿勢で、その時々の最善を尽くすことで、道は開けていくものなのかもしれませんね。

柔軟にその時々の最善を尽くす。今を大切にされていることが感じられます。小児科医を選ばれたのには、何か理由があったのでしょうか。

子どもが好きだったからです。無垢な子どもの姿は、とてもかわいくて、その姿に学びもあります。とても、シンプルな動機です。

【子ども好きの優しい原先生　にじみ出ていますね】

子ども達がお好きなのですね。クリニックの待合室の雰囲気もそういうお気持ちが伝わってきます。医学部を卒業されてからのことを少し教えてください。

大阪医大の大学病院で勤務した後、枚方市民病院で勤めました。それから、その当時一番よく診療していた「てんかん」を集中的に学ぼうと、静岡てんかん神経医療センターに2年ほど勤務してから、枚方市民病院に戻ってきました。この頃には、概ね自分の分野は確立していましたから、それを地域医療に提供する、開業をする気持ちがほぼ固まっていました。一所懸命学ぶ時期から、学んだことを地域医療へ還元するという時期が来ていたのだと思います。

ご開業されてから、今までいかがでしたでしょうか。

そうですね。ありがたいことに患者さんはよく来てくださっていて、毎日忙しく過ごしております。納得して頂ける治療、安心して来て頂けるよう心がけています。

【広々とした受付・待合室】

先生の笑顔を見ていると、患者さんが安心されている様子が伝わってきます。どういった点を特に意識して診療されていますでしょうか。

一番は患者さんの訴えをよく聞くことです。子どもは表現できる内容に限りがありますから、お母さんの話に特にじっくり耳を傾けます。熱が下がらない、咳が止まらない、寝付けない、食欲がない等々、日常の衣食住に関わることが訴えとしては多いですね。共働きされているご家庭も多いですから、子どもに関わりきりという訳にもいかない場合もあります。生活環境や状況は最大限理解して、医師としてできることの最善を尽くすようにしています。色々難しい面もあり、ジレンマも感じますが、そうは言っても今ここをどうしていくかです。それぞれの状況に合わせた地域医療への貢献ということでやりがいも感じています。

先生がおっしゃっていた今を大事にされる姿勢が、正しく伝わってきますね。素晴らしいですね。最後になりますが、今後どのようにされていきたいとお考えですか？

小児科医として子どもやお母さんがたの心配事を解消して、地域医療に貢献していくというのは当然のことなのですが、当院はアレルギー科もしています。子どもの皮膚のトラブル、痒みや湿疹、喘息、長引く咳で困っているお子さん方へのケアは充実させていきたいと思っています。特に痒み、湿疹は日常生活を送るうえで、子どもたちにとって大きなストレスにもなりかねません。薬を適切に正しく使えば、直すことができることは、しっかりお母様方に知って頂きたい部分です。ちゃんと治さずに我慢して日常生活を送っている姿を見るのは、なんとも残念で歯がゆい思いです。明るく、楽しく、快活に子どもたちには日々を送って欲しいですから。しっかり寝られて、食べられて、健康で、簡単なようで実はとても大切なことです。それできていれば、ご両親も嬉しいです。家庭がますます良くなります。そういうプロセスを通して、この地域の医療、家庭作りに貢献していきたいと思います。

編集者から一言　－

優しく温和な原先生、自然体で今を大切にされている姿が伝わってきます。院内はスタッフの皆様含めてとても明るく、広々としています。日常の小さなことでも子どもにとってはストレスなもの、また、お母さんにとっても心配でしょう。子どもやお母さんの心配、ストレスを取り除いて、幸せな家庭作りのために、原先生の広い見識も聞かれてみてはいかがでしょうか。駐車場も多数完備されているのも行きやすい点ですね。　森拓哉