医療法人社団眞和会　西荻ペインクリニック

【院長略歴】

◆ 群馬大学医学部卒業後、東京大学医学部麻酔科学教室入局
◆ 東京大学医学部附属病院・中央鉄道病院（現JR東京総合病院）・神奈川県立こども医療センター・国立療養所中野病院（現国立国際医療センターに統合）・虎の門病院にて、麻酔科診療を行う。
◆ 1990年より２年間、アメリカ合衆国National Institutes of Health, Gerontology Research Center　客員研究員
◆ 1991年関東逓信病院（現NTT関東病院）ペインクリニック科にてペインクリニック研修後、虎の門病院でペインクリニック外来を担当。
◆ 虎の門病院退職後、NTT関東病院麻酔科に非常勤で勤務する傍ら、関町病院にて、ペインクリニック外来を開設し、整形外科領域の痛みの診療に携わる。
◆ 武蔵野病院にて、日本に始めてペインクリニックを導入された若杉文吉先生の指導を受け、星状神経節ブロック療法を中心としたペインクリニック外来を担当。
◆ 2005年7月1日中央線西荻窪駅前に西荻ペインクリニックを開院

(資格)
◆ 医学博士（東京大学第9909号）
◆ 日本麻酔科学会麻酔科標榜医・専門医・麻酔科指導医
◆ 日本ペインクリニック学会専門医
◆ 日本医師会認定産業医
◆ 日本医師会認定健康スポーツ医

(所属学会)
日本麻酔科学会
日本臨床麻酔学会
日本ペインクリニック学会
日本疼痛学会
慢性疼痛学会
日本医師鍼灸研究会
性と健康を考える女性専門家の会
日本多読学会
SSS英語学習法研究会

楽しく話しやすい河手院長

【河手院長一問一答】

Q  医師を目指された動機をきかせてください。

「伯父が医師で、小さい頃からその伯父の診察している姿を見ながら、自分も医師になろうと決めました。」

　開業は当初からの予定だったのですか?

「いえ、勤務医で通そうと思っていました。しかし、休みもなくハードな日々が続いたため体力的にも厳しくなり、医師として良いパフォーマンスを続けられないと判断し開業をしようと決意しました。」

Q  西荻を選んだのは何か理由があるのですか?

「自分の自宅が武蔵野にあることで当初は吉祥寺を候補にしていました。ペインクリニックは治療観察のベッドを置くので結構広いスペースが必要なんです。痛みのある患者さんには駅から少しでも近くにしたかったところ、西荻のここが見つかったのです。」

Q  開業して7年半ほどとの事ですがいかがですか?

「ひとことで言って面白いですね。自分が看板ですから、患者さんは河手に診てもらいに来ています。責任も大きいですが、治っていく喜びも患者さんと同じ位非常に大きいですね。たくさんの患者さんが診れるのも私の喜びです。これも病院時代では無かったことですね。」

Q  先生はなぜ麻酔科を選ばれたのですか?

「薬を投与してすぐに結果がわかるのが好きです。麻酔科は非常にダイナミックなお仕事ですよ。」

　特に得意としている治療法はありますか?

「はい、星状神経節(せいじょうしんけいせつ)ブロック療法です。自律神経の交感神経を一時的に遮断して痛みをとるという治療法です。どんな痛みにも有効ですので試していただきたいです。偏頭痛などは治りにくい病気ですが、何回か続けていくとかなり楽になっています。」

　漢方も処方してくださるのですね?

「はい、自律神経失調症には良く効きます。薬物療法は症状によって漢方薬と西洋薬に分かれます。漢方は非常に効果が高いのですよ。」

Q  今後のクリニックの方向性をきかせてください

「当クリニックはペインクリニックの指導施設の資格を持っています。若手の医師を育てて“ペインクリニック”を世間に広めて役立てて欲しいと思っています。遠方から来る患者さんも多いので、地方にも分院が作れたらいいなと思います。」

Q  先生のストレス解消法はなんですか?

「スポーツです。 7年前からゴルフを始めました、とても楽しいですね。(笑)　スキーは一人で行く時もあります。あと、料理は大好きで特にワインに合うイタリアンを作ったりするのは楽しいですね!」

Q  最後に患者さんへのメッセージをお願いします。

「痛みって人に理解してもらえないので、本人はとても辛いんですよ。当クリニックのスタッフは開業以来から痛みのある方の対処を一緒に学んできましたので、痛み治療には精通しています。スタッフの質の高さは私の自慢でもあります。どうぞなんでもご相談ください。私もスタッフも治っていくのをいっしょに喜んでくれますよ。」

　ありがとうございました。

【編集者のひとこと】

西荻窪北口から歩いて2分、西荻ペインクリニック発見。ビルの1Fなので入りやすくバリアフリーです。スタッフの方のやさしさと笑顔が痛みを和らげてくれます。院内はとても広くベッドが10台あります。河手先生と話していると本当に楽しそうに話してくださいます。とても好奇心の強い方なんだなぁという印象です。河手院長の得意なブロック療法や漢方はとても興味深いものでした。病気の辛さはほとんどが痛みですが、痛み止めや薬では限界があります。たくさんの地域にペインクリニックがあれば、それだけたくさんの患者さんが助かります。河手先生が後輩医師に指導しているのはとても感動いたします。まだまだ他の科目に比べて少ないペインクリニックですが、患者さんにとっては非常に大事な科目だと思います。一人でも多くの医師がペインクリニックをやって地域医療に役立っていくと、それだけ痛みの少ない世の中になります。河手先生頑張ってください。時間が許されたら本当はもっとお話をしたかった・・・そんな先生でした。　　(25.2.13　寺本)