橋川ともこ歯科医院

先生今日はお忙しいところお会いできて嬉しく思います。今日は宜しくお願い致します。早速になりますが、先生はどういったきっかけで歯科医を目指されたのでしょう？

そうですね。小学生のときに診てもらった歯科医の先生が、とても素敵な先生でした。優しくて、とても上手に治療してくれて、怖さが全くありませんでした。その先生に出会って「歯科医って素敵だな」と思ったのが、始まりでしょう。アメリカ帰りの先生で、診療所内で英語も飛び交い、一層輝いて見えました。その先生に出会うまでは、歯科医に対する印象はありませんでしたが、出会いで歯科医への印象が一変しました。家族が歯で苦労していたのも、歯への興味の始まりだったように思います。

【大通りに面した綺麗なエントランス】

素敵な出会いがあったんですね。それに、先生はご家族思いなのですね。

高校生になっていよいよ進路を決める段階になり、これからは女性も自立をしていく時代だと感じていました。国家資格は必要だろうと考え、幼い頃の思い出を頼りに、歯科医を選んだのだと思います。

幼い頃の想いを実現されたのですね。大学を卒業するときには、どのようなお考えだったのでしょう？

働くか、大学に残って研究をするか選択を迫られましたが、大学6年のときに出会った先生が、とても素晴らしい先生で、歯周病の研究をされていました。その先生の指導をもっと仰ぎたいと大学院を志そうと思いました。ところが、当時大学院に行くのはごく僅かな人の選択肢、さらに女性が大学院に行くのは珍しい時代でした。恐る恐る叩いた大学院の門でしたが、先生に相談しところ、「研究したい気持ちがあれば、喜んで受け入れる」と歓迎して下さいました。多くの方からの応援のお陰で大学院への門戸が開かれました。

【落ち着いた受付スペース】

先生は出会いに恵まれているのですね。素直に良い出会いを受け入れられる先生、偶然の出会いではないような気がします。

いやいや、本当に偶然の出会いにお陰さまで恵まれていたと思います。大学院での研究は本当に楽しく充実した一時でした。大学院を修了するにあたり、また進路の選択を迫られたのですが、これまでアメリカへ留学をしていた先生とご縁を多く頂いた影響もあり、今度は私がアメリカに留学したい！という強い気持ちを持つようになりました。大学院と同様女性が行くことは珍しかったのですが、気持ちを素直に表現したところ「行きたければ、行きなさい」と先生も両親も背中を押してくれました。受け入れ先を見つけるのに多少時間はかかりましたが、オクラホマに素晴らしい先生がいると紹介頂き、報酬を頂きながら、研究を続ける道が拓けました。とても素晴らしい環境で、刺激的で、職業観、自分の強みを持つことや考え方にも大きく影響を与えた一時でした。素晴らしいサポートのお陰で、論文発表を一流紙に掲載することもできました。一日本人を、一人の人として、育ててくださったことには、本当に感謝しています。素晴らしい日々でしたが、日本から「そろそろ帰ってきて欲しい」というありがたいお声がけもあり、帰国して大学病院に戻ることにしました。帰国してからも、アメリカで学んだことを、更に磨きをかけて、研究、発表、臨床への活用というサイクルが、非常に楽しく充実していました。

そんなにご活躍な中、どういういきさつで大学病院を離れられることになったのでしょう。

大変充実して楽しい大学病院での日々でしたが、後輩も育ってきたので、道を譲る必要性も感じていました。いつまでも先輩がいるんだぞではなく、自らやっていく自立した歯科医になることは必要ですから。それなら何より私が、自らの道を切り開かないといけないと思い、大学病院を離れることにしました。2年間ほど分院長を任せてもらった後、主人が背中を押してくれたこともあり開業をすることにしました。この場所で開業しているのも、実は主人からのご縁なのですよ。

先生、ご主人に大切にされているのですね。支えあって素晴らしいご夫婦ですね。

広いクリニックですから、当初不安な気持ちも実はあったのですが、周りからの後押しもあって、開業いたしました。開業に際しても本当に色々な方から支援頂き、恵まれた出会いのお陰で、開業しています。

先生は川添智子先生ですが、クリニック名は橋川ともこ歯科医院なのですね。失礼ですが、宜しければどういう想いがあるのか教えて頂けますでしょうか。

そうですね。歯科医として実績を積んできたのは、橋川智子の旧姓の時代に培ってきたものです。ありがたいことに、お陰さまである程度名前が通ってきています。橋川智子の名前に反応してくださる患者さんもいてくださる以上、やはりそれには応えていきたいなと。これも実は主人のアイデアなんです。それに女性であることもできるだけ強調したいという思いもありました。

【優しい川添先生　実際お会いすると写真よりさらに優しさ伝わってきます】

やはり素晴らしいご主人、奥様想いなのですね。女性であることを活かしてどのようなことを伝えていきたいですか。

歯医者さんが怖いとか、女性の場合は、口を開けるのも恥ずかしくて仕方がないという方もいらっしゃいます。そういう方には、女医のほうが見てもらいやすいというのもあるでしょうし、優しさが伝わりやすいという声は患者さんからも頂いています。

また、この周辺は比較的高齢の方が多く、噛めない、食事に困るという方が比較的多くいらっしゃいます。そのような悩みは切実ですから、女性ならではの配慮も活かし、最大限の治療をさしあげたいですね。

治療を通して、歯の機能を高めるだけでなく、その後の何かを意識されているようにも感じますが、いかがでしょうか。

QOL（=Quality of Life）という言葉がありますよね。とても奥の深い言葉です。生活の質の改善はもちろんのことなのですが、そこに留まらず、歯の治療を通して、豊かな人生の第一歩にして頂きたいと考えています。虫歯が沢山あったり、歯周病をそのままにしていると、高齢になったときに、病気を併発することも起こりがちです。適切に歯を治療することで、健康で生き生きとした人生に繋がってきます。そんなお手伝いをすることが大切だと思いますね。

ホワイトニングや矯正についてはどのようにお考えでしょうか。

見掛けも大事なことはもちろん理解していますが、それは基礎がしっかりしたうえで行なうものです。歯がぐらぐらしていたり、歯周病があったりしては、どんなに見掛けが綺麗でも、意味がありません。私は「歯科保存治療専門医」の認定も受けていますので、残せる歯はしっかり残して、土台をしっかり築いていくことを、最も重要視しています。そこを外してしまうとどんな治療も意味がありません。治療に向けての土台作りは地味で効果として感じにくい側面もありますが、その点はご説明差し上げて、今どのような経過なのかをご理解いただくように勤めています。

素晴らしいですね。最後になりますが、これからどのような医院にしていかれたいですか。

この周辺にお住まいの方々は、とても素敵な方が多いですから、気軽に来て頂ける、歯の治療や定期的なメンテナンスを通して、益々素晴らしい人生創りのお手伝いをしていきたいと思っています。お一人お一人としっかり向き合うには、予約の取り方などの仕組みはよりしっかり作っていきたいですね。待ち時間が長引いてしまうのも本位ではありませんから、一つ一つ整備してまいります。まずは、気軽にお越し頂き、皆様のお悩みをお聞かせくださればと思います。