ホワイト歯科

－平成２６年６月に開業されたホワイト歯科医院。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今回は院長・副院長ご夫婦にお話をおうかがいしました。

　　　　　　　　開放感のある診療室

－まずは院長先生におうかがいいたします。こちらで開業されたきっかけを教えてください。

　はい。僕は徳島県出身なのでいずれは郷里で開業したいとう想いがずっとありました。同時に僕の理想とする「地域の皆さんのかかりつけ医」としてその存在意義から、あまり歯科医院が多くない地域で開業しようと考えました。そこで探していくうちに、この場所に巡り合い、開業いたしました。

－「地域の皆さんのかかりつけ医」とはどういうものでしょうか？

　この地域にお住いの皆さんが、歯を健康に保ち、できれば一生涯ご自分の歯で食事ができて、笑顔でいていただく－そのお手伝いをさせていただきたいと考えています。そのためには、歯科医院は痛くなった時だけ用がある存在ではなく、普段から歯のケアと予防を患者さんと一緒に取り組んでいく存在であるのが理想だと思うんです。つまり、歯科医＝治療ということだけではなく、「歯の健康を保つためのパートナー」と考えていただければありがたいです。髪がのびれば行き付けの美容室にいくように、気軽に歯も定期的にケアをしに来られる、それでいて患者さんそれぞれのことをよく理解していると信頼される「行き付けの歯医者さん」であるということですね。

－なるほど。普段からのケアが大事なんですね。

　ええ。ご自分の歯を長持ちさせる秘訣は何といっても歯を削らないことです。初期の虫歯の部分はもともと痛くないんです。それが神経にまで達すると「痛い」状態になってしまうんですね。その段階になりますと虫歯の部分だけでなく、周りの健康な部分も削らなくてはならなくなってしまいますし、場合によっては神経も取らなければならなくなってしまいます。そうなりますと治療も痛みを伴いやすいですし、歯の健康に良くありません。ですので虫歯や歯周病にならないための普段からのケアと、なってしまった場合にはできるだけ早く治療してあげることが大切です。早期に治療いたしますと最小限を削るだけで済み、歯へのダメージも最小限に抑えられます。その治療法として当院ではダイレクトポンディングという技術を主に用いています。

－ダイレクトボンディングとはどういった技術なんですか？

　はい。これはＭＩ（Minimum Intervention）、直訳すると「最小限の侵襲」の治療法を実現するための技術です。ミニマルインターベーションとは、ひとことでいいますと、歯や歯髄を削るのを最小限に抑え、悪いところだけを削除して修復するというコンセプトの治療法なんです。患者さんにとってご自身のもともとの歯が温存されるほうがより健康で歯も長持ちしますからね。そこで最小限度削ったところに歯科用レジン（プラスチック）を盛って自然の歯と同じ見た目に仕上げます。この治療法がダイレクトボンディング法なんです。これは特に新しい技術ということではなく、昔からあるのですが、かつては削った部分を埋めるのに金属などを用いていました。ですが近年はレジンの質や接着剤の性能も格段に進歩しまして、より長持ちし、見た目にも違和感のない仕上がりを実現できるようになり、実用性が高まりました。

－見た目といいますとホワイトニングも施術しておられるんですね。

　はい。こちらは副院長からご説明いたします。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（以下副院長）　私は大学在学時のメイン研究テーマがホワイトニングでしたので継続して取り組んでおります。歯というのは本来、真っ白ではなくて実は少し乳白色、つまり黄色がかってるんですね。それが、コーヒーやタバコに限らず、食事をしているうちに色素が付着して年齢と共に自然により黄ばみが強くなっていきます。最近は歯を白くする効果を謳った市販の歯みがき粉なども多く発売されていますが、その中には研磨剤が多く含まれているものもあります。このタイプは歯の表面を削って白くするということですので、あまり使いすぎますと歯に負担をかけることにもなります。ですので当院で行っているホワイトニング法は、歯の表面に薬剤を塗布してまず色素を化学的に分解して白くする、という方法を用いています。こちらの治療法ですと、歯の表面を傷つけることなく、最小限の負担ですみます。

－なるほど。歯みがき粉の選び方も考えなくてはいけないですね。

　そうですね。歯みがき粉だけでなく、歯ブラシも人それぞれで口腔内や歯の形状・状態も違いますから、ブラッシングで気を付けること、みがき方も違ってきます。例えば電動歯ブラシも大きく分けて３種類あります。①電動、②音波、③超音波です。私は②音波タイプのものがプラーク除去率がいいのでお勧めしていますが、やはり患者さんごとに合ったタイプのものをご説明し、お勧めしています。やはり健康な歯を保つには普段のケアが大切です。患者さんそれぞれにあった歯ブラシ・歯みがき粉・ブラッシング指導なども行っておりますのでお気軽にご相談ください。

－本日はお忙しいところありがとうございました。

大島一泰院長と大島友美副院長

【編集担当より】

清潔感と明るい雰囲気の診療スペースが印象的でした。ご夫婦の人柄がそのまま医院の雰囲気に表れているようでした。医院ホームページで掲載中のコラムは一般の方にも分かりやすく、コラムでは有益な情報が毎月更新されていますのでそちらもぜひご覧ください。　（鎌田）