時間帯 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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10:00〜13:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
14:00〜16:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | — | — |
18:00〜21:00 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | — | — |
◯ 診察 — 休診
※日曜は11:00-14:00までの診療です。
受付時間は午前12:30まで、午後15:30まで、夜間は21:00までです。(日曜は14:00まで。)
肛門科診療は火曜10:00-13:00、水曜10:00-13:00、水曜14:00-16:00です。
詳しくはホームページをご確認下さい。インターネット予約も受け付けています。
休診日について: 特になし
今日はお話を楽しみに参りました。どうぞ宜しくお願い致します。早速ですが、理事長先生、院長先生の医師を志された経緯などお聞かせ頂けますでしょうか。
梅村理事長:私はこの十三の町で生まれ育ちました。当院のある場所は、以前は雑貨屋さんがあって、幼い頃はよくお使いで来ていました。お宮参りは当院から歩いてすぐの、神津神社でした。十三で生まれ育ったわけですが、1歳6か月のときに、食事の支度中に事故にあい、上半身に大火傷を負いました。一家をあげての大騒ぎだったのですが、偶然にも時同じく火傷の専門家が大阪に集まる会議が開催されていて、救急車で運ばれた病院で専門的な治療を受けることができて助かったんです。また小児喘息でもありましたが、かかりつけの先生には親身に助けてもらいました。医療には、幼い頃からお世話になってきましたので、医師となった今、地元への恩返しの意味も込めて、地域医療に貢献したいと思っております。
大森院長:私が医師を志した経緯は、父親の存在が大きかったと思います。私の父は私と同じく消化器内科医ですので、父の背中を見て過ごしてきました。私が幼い頃から父が患者さんと話す場面を目の当たりにすることも多く、患者さんから「先生ありがとうございました。」とか「先生のおかげで元気になれました」と声をかけられている様子を見て、私自身も患者さんに感謝されるような医師になりたいと3歳の頃からうっすらと意識するようになり、将来の夢は父のような医師になるということ一筋でここまで過ごしてきました。
医師となってからは、直接患者さんと接していける臨床現場が自分の力を一番出せる場と考え、地域医療に力を入れていきたいと思っています。
そうなんですね。お二人の先生の想いが伝わってまいります。そんなお二人がタッグを組まれてご開業というのはどのようないきさつがあったのでしょうか。
大森院長:梅村先生とは医学生の頃から交流があり、当時から医療の在り方を、議論し意気投合していました。私は勤務医として、日々忙しい毎日を送っていたのですが、自分の取り組みたい医療や、子育てとの両立への葛藤も少なからず抱えていました。そんな折、梅村先生と「真に必要とされる町のクリニックとは何か?」と話を深めていき、よどがわ内科クリニックの構想を育んできました。
医師の卵の時代から、真剣に話をされて、少しずつ構想を深められたのですね。どのようなクリニックにしていかれたいと思われたのでしょうか。
梅村理事長:診療科目という看板からのお話になりますが、私自身は、糖尿病やメタボリック症候群が専門ですが、大森院長は消化器内科、胃カメラなどが専門です。循環器、生活習慣病、胃カメラに対応できる、内科としては比較的規模の大きい、一般診療と専門医療の両方に対応できるクリニックにしたいと思いました。
お互いの強みを生かした内科クリニックで幅広く対応できて心強いですね。
大森院長:そうですね。さらに、「本当に医療に困っているのは誰なのだろう?」と構想を深めました。本当に困っているのが誰か?この問いに多くの医療者は、お年寄りだと答えます。もちろんその側面はあるのですが、それは今、目の前に来られている患者さんがお年寄りなだけであって、医療の現場に来ることができない方を見落としている可能性があるとふと気づいたんです。
梅村理事長:そうなんです。私のように生活習慣病を扱っている立場で言うと、企業にお勤めの方が、健康診断で血糖値が高いと指摘されて、病院に行かれるのは僅か50%と言われています。運よく、ご自身の生活リズムに合わせて、通えるクリニックを見つけた方は幸運ですが、忙しくてそれどころではない方が大半ではないでしょうか。そう考えると、実は働く世代が一番医療で困っているのではないかと。朝一番に、病院に行ったら、既に患者さんが何名も待っておられるようだと、仕事にも影響が出るのを恐れて、受診を諦めてもおかしくないですよね。
理事長先生と院長先生の信頼関係が印象的です
仰る通りですよね。私も40代働きな盛りの子育て世代ですから、優先順位を考えると、自分自身への医療は後回しになりがちです。もう少し手軽に病院に行けたらいいのにと思ったことは何度かあります。
大森院長:働いておられる皆様、実はそうなんですよね。そこで私達は、夜9時まで診療をして、土日も休まず診療をしていこう、これがテーマだと考えました。もう少し手軽に通える診療所です。我々医療者も、医療というサービスを提供している、サービス事業者という感覚を忘れてはいけないと思っています。
それは大変にありがたい話ですが、それだと大森先生の身がもたないのではないでしょうか。
大森院長:ご心配ありがとうございます。ただ、私は365日24時間働ける耐性があるから大丈夫です!・・・というのは冗談で、梅村理事長が奔走して下さったお陰で、大阪大学心臓血管外科と国立循環器センターの内科、兵庫医大の糖尿病科、等々の先生が夜と休みの日は応援に来て下さる体制を築くことができ、土日診療、平日は夜9時まで診察ということが可能となりました。クリニックというと簡単な病気は診るけれども、高度な医療はできないというイメージがあるかと思うのですが、ここではたとえば心臓エコー検査も受けられます。エコーの検査技師さんは、梅田の桜橋渡辺病院の検査技師の方が来てくれて、検査をしてくれています。
素晴らしい体制ですね。大病院の専門医の先生と連携されているという事ですね。
梅村理事長:はい、そうです。こうして大病院から一流の先生方がクリニックに来られることは、これまでもあったことです。ただ、それは先生方お一人お一人の個別の判断として、動かれているケースが多く、かねがね問題意識を持っていました。機動力もあり、ありがたい反面、個人の判断に頼ると、どうしても大病院の組織全体の理解や協力は得られにくい可能性があります。そこで、私はこういうコンセプトで医療をしたいと、各医局の教授の先生方に協力を依頼して、納得を頂いたうえで、医師の派遣を快諾頂いています。たとえば桜橋渡辺病院の検査技師の方も、正式な協力契約・雇用契約を結んだうえで、来て頂いています。一人の先生の責任感に頼った医療ではなく、医療界全体での取り組みにしていくというのは、こだわりの一つです。休日診療や夜間診療も、費用をかけさえすれば、見かけのうえでは実は、可能なことです。今は医療界にも人材紹介の業者さんがあるくらいですから。ただ、それではただ診療時間を延ばしているだけで意味がありません。質の高い医療を、医療を必要としている方のところにお届けするというコンセプトを、守り育てていく必要があるのです。そのためには、それぞれの医師や医局、医療機関等々との密なコミュニケーション、顔が見えるお付き合い、本当の地域連携とは何かをを突き詰めて考えて、行動していかなければいけません。紹介状という書面からは、見えないもの、感じ取れないものが沢山あるのです。
最新の知識と技術をもった医師が親切に対応します。
働く世代をこんなに様々な視点から守って下さるなんて、頭が下がる思いです。皆様喜ばれているのではないでしょうか。
梅村理事長:手前味噌な話ですが、大森院長のお人柄は、本当に素晴らしいものがあります。昔から家族ぐるみでお付き合いさせて頂いており、私の幼馴染も大勢受診しているのですが、皆から評判がとても良く、私も嬉しく思っています。
大森院長:なんだか照れくさいです。私も理事長先生の親しい方を診察するのは、正直に言いますと緊張もします。ただ、開院して最初の患者さんが梅村理事長の同級生だったのですが、昔から胃が弱いということでお越しになられました。これまでは、胃カメラが大の苦手で嘔吐感に苦しまれてきたとのことだったのですが、(鼻からの胃カメラ)検査が終わってから、「これなら毎月胃カメラを飲みに来れる!」と喜んでくださって、私も嬉しい思いでした。毎月も来て頂かなくても大丈夫なのですが(笑
高度な技術、家族のような温もり、両方を感じさせてくれるエピソードですね。こうして、働き手世代にも配慮した医療を提供して下さると、大きな病気の予防にもなって、とかく医療費や社会保障の不安がざわめくこの頃でも、明るい未来を感じさせてくれますね。
大森院長:梅村理事長ともよく話すのですが、共通認識として、できる限り必要かつ最低限の検査や服薬で、治療に取り組むようにしています。必要かそうでないかの判断は難しいのですが、それでも一歩踏み込んで議論検証をして、本当に必要な検査、服薬とそうでないものを、できる限り線引きしていこうと取り組んでいます。これはクリニックを経営するという観点からすると、時間もかかりますし、売上にも繋がらない悩ましい点では正直あります。クリニックの維持継続には一定収益も必要ですからね。
そうですよね。経営を考えると、収益は当然に必要ですものね。
大森院長:ところが、私たちが本当に必要な医療、検査、薬とは何かを葛藤している姿は、どうも患者さんに伝わっているようです。薬を整理しているという姿勢に共感をしてくれている患者さんが、実は増えてきています。患者さんも、医療サービスのユーザーとしての経験や、人生経験そのものが豊富ですから、自分の体への治療として本当に必要な検査や薬を見抜く力、感じる感性がおありなのだと思います。そういうときにこの姿勢を選んで、厳しい部分もあえてぐっと堪えて、続けられて、成果が出てきている事に喜びを感じます。可能性の排除はせず、検査機器をそろえて体制を整えたうえで、必要最低限の検査と治療というのは、ある意味矛盾をはらんでいます。でも、それが必要なんです。
コストをかけて検査機器、医療体制を準備しているのに、患者さんへの費用面での負担を考えて、それらを全てには使わない。真に優しい医療サービスですね。
大森院長:これからの時代は、所得が右肩上がりに伸びる時代とは違います。医療費を支払うことで生活のクオリティが下がる人生は嫌ですよね。医療費は患者さんの出費である、それはできるだけ抑えるというようにという点は、常に頭の片隅に置きながら、診療に取り組んでいます。梅村理事長にご迷惑だといけないのですが。
梅村理事長:迷惑とは全然感じていません。そういう姿勢があるからこそ、安心して大森院長に院長をお願いできているのです。そうでないと困ります。
お二人の信頼関係が伝わってまいります。一本筋の通った共通の信念を感じます。どのような共通認識をお持ちなのでしょうか。
大森院長:そこは梅村理事長やこちらで働くメンバー全員とも徹底して共有している部分ですが、「医療とは、なんですか?」と聞かれたときに出る答えは一つなんですよ。
と、言いますと?
梅村理事長:医療は「サービス業」ですということです。
サービス業ですか!?
大森院長:サービスというと日本人の中には、誤解があると思うのですが、お金をもらうためにこびへつらったり、上手に話をしてまるめこむとかそういうイメージがあるのかもしれません。当然、それは私たちの言うサービスではありません。医療というサービスは、治療をする、予防をする、生活のクオリティを上げるそのサービスを提供することで、対価を受け取っているという私たち医療事業者にとって当然の価値交換のことを言います。
梅村理事長:そうですね。ですから、旅館、ホテル、レストランと実は同じカテゴリーなのです。質の高い医療を提供するというのは、最大のサービスなんです。価格は全国一律の診療報酬で決まっているわけですから。決まった価格の中で、最良のクオリティのサービスを提供するに尽きます。患者さんのニーズを満たすために、時間の調整も必要ですし、クオリティの高い専門医を準備すること、充実の検査体制を作ることが、高いサービスに繋がります。
冷静に考えるとそうなのかもしれませんが、低姿勢で謙虚な素敵なお考えですね。
梅村理事長:我々医療者も変わっていかなければいけない時代です。これはまだ私どもの頭の中の可能性の話なのですが、クリニックがコンビニ化していくのはないかという可能性を感じています。究極の形としては、「あらゆる世代の人が、いつでも来れるクリニック」ということです。例えば、休日でも夜の時間でも来れる診療所です。今も夜間休日診療というのはありますが、簡単な診療しかできていません。どうしても、本格的に診療となると、週が明けるのを、夜が明けるのを待つ必要があります。ところが、サービス業としてのコンビニ医療というのは、時間や曜日を選ばず、同じ高いクオリティの医療を提供できるというのが、理想ですね。そんな考えを具体化できるように目指していきたいです。
阪急・十三駅東口改札からすぐの便利なアクセス
先生たちの目指している方向性が伝わってまいります。他の点では、今後どのようにしていかれたいでしょうか。
大森院長:在宅医療は必要性を感じています。地域の皆様のお話を聞いていると、需要はどんどん増えているという実感です。取り組まないといけないのでしょうが、点々の対応になってもいけませんので、医療サービスとは何かということを真剣に考えながら、一歩ずつ進んで参ります。私たちの考えていることは、昔ながらの考えからすると奇抜で受け入れがたいものに映るかもしれませんが、行動すると、協力者は現れてくれます。現場の声、地域の皆様の声を反映しての体制作りですから、取り組むと理解も得られやすいのだと思います。
2017年からは、糖尿病専門の先生や肛門科の先生にもお越し頂き、2診体制としたいと思っています。日常で抱える些細な悩み等なんでもお気軽にお越しください。お待ちしております。
編集者から一言~
熱いお気持ちの中にも、冷静に現状や問題点を分析して、考えだけでなく、着実に行動に移して、丁寧に体制を築いておられる姿が印象的でした。「名医」ですら、サービスの一環とはっきり割り切るその姿勢に、医療者としての誇りと謙虚さの両面を感じます。場所は梅田、神戸、宝塚、京都のどこにもアクセスが便利な、「阪急・十三駅」から徒歩30秒、お勤めの方が通勤帰りに通うには便利な立地と診療時間(夜9時まで)です。我慢していたあんな症状やこんな症状も一度、よどがわ内科クリニックでご相談されてはいかがでしょうか。