時間帯 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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09:00〜12:00 | ◯ | ◯ | — | ◯ | ◯ | ◯ | — |
16:00〜18:30 | ◯ | ◯ | — | ◯ | ◯ | — | — |
◯ 診察 — 休診
休診日について: 特になし
今日はお忙しいところ、貴重なお時間を頂きありがとうございました。早速ですが、医師になられた経緯など教えて頂けますでしょうか。
一度企業で働き始めたのですが、男女の壁は感じるところがありました。元々、医師には興味があったこともあり、科学の分野でありながら、人との関わりが問われる医師になろうと、思い切って大学に入りなおしたのです。女性としての生き方を考えていたとき、漠然とした「お役に立ちたい」という思いを実現するには、国家資格としての「医師」は私の胸に響くものがありました。
神経内科をどのように選ばれて、どのような道を歩いて来られたのでしょうか。
臓器の中でも奥の深い「脳」には、最初から興味がありました。深く考えるのが好きなのでしょう。話が逸れますが、医学部に入りなおしてから、結婚して子供も生まれましたので、医師との両立はなかなか厳しいものがありました。ただ、子供の存在は励みになりましたね。組織の中での制約が強くなりすぎて、子育てに影響が出てもいけません。自らが求める職場を、自ら探し歩いてきました。今思えば、そういう環境のお陰で、自分の適正ややりたい分野を見つけて来られたのだと思います。ですから、開業というのは自然の流れでした。そうして、9年前に開業に至ったわけです。
医師であり、母であるのですね。どのような点に気を付けて診察されていますでしょうか。
認知症やしびれ、脳卒中、脳梗塞の予防など、風邪などの一般内科では難しい、加齢に伴う諸症状は、神経内科だからこそアプローチできるものがあります。神経内科としてそのあたりを見つけていく使命感はありますね。認知症の心配を、いきなり大病院に行くのは、さすがに行きづらいですよね。普段気づきにくい、神経内科の患者さんを見つける入口に立っている意識は持っています。思いもよらない重篤な病気が分かることもありますよ。
重篤な患者さんを見つけられることもあるのですね。どういう点を注意されていますか。
お伝えしづらいのですが、現代医学では完治が難しいケースもあります。希望を失いがちですが、リハビリの案内など、患者さんが少しでも希望を持てるように配慮しています。
できることを積み重ねることで、できることもありますから。それを根気よく、理解してもらえるようにしています。パーキンソンや脊髄損傷の方にとっては、ips細胞のニュースは、明るい話題ですね。まだ実現していないものでも、希望を持てる話を、根気よく伝えることですね。今まで普通の生活をされていた方が、年齢とともに、麻痺などを背負って生きていくわけですから、心の衝撃は大きなものです。できる限り希望の灯りは灯して差し上げたいですね。
医学の発展とともに、希望の持てる話もあるわけですね。
リハビリテーションの分野では、積極的に負荷をかけるリハビリテーションが取り入れられ始めています。「やったほうが良い」というレベルから「積極的により良くするために働きかける」という流れがあります。機能回復は希望の灯りですから、そういったリハビリのアドバイスの精度も高めていく必要は感じています。
素晴らしいですね。重篤でないケースについてはいかがでしょうか。
医学的所見で異常は認められないものの、軽いしびれや肩こり等が続く方は大勢いらっしゃいます。そのような場合、簡単な体操などの対処方法をお伝えして、「続くようならいつでも相談に来て下さいね」と、医院に気軽に来られるように配慮しています。靴を変えたら治ったとか、体操したら治ったとか、日常の些細なことを修正するだけで、改善するケースもありますよ。症状がある以上は、医師として日常的なところからアドバイス差し上げるようにしています。一人でないという事を理解頂き、安心頂く中で、様子を見るというのも、立派な治療の一環です。
神経内科の専門医としても、日常的なよろず相談も、先生は何でもされるのですね。
情報化社会ですから、患者さんがご自身で調べられて、心配しすぎて症状が増幅してしまっているケースもありますよね。過度な心配は、ちょっと置いておいて頂くことも、時に必要に思います。心配を置いた時に、どの程度の症状が医学的にみてあるのか、整形なのか、神経の分野なのか、難しいところではありますが、そこを見極めるようにしています。
慎重に一つ一つ可能性を考えられているのですね。今後はどのようにしていかれたいですか?
来られる患者さんの症状が多岐にわたるため、正直悩みます。風邪や腹痛など一般の内科医として、患者さんが求めてくるものもありますから、私がやりたいからといって、神経内科の道を勝手に進むのも少し違う気がしています。内科と神経内科の性格を併せ持った特徴ある診療をして、認知症、神経内科の疾患を未然に予防するような診療を心がけて参ります。些細な不安でも、お気軽にお越しくださいね。